ムードアップアイテムの燃焼系の照明器具などについてまとめてみました。
【ランプとランタンの違い】
・「ランタン」とは、吊り下げたり手にさげて持ち歩くことができる照明器具。光源は「油」「ガス」などを燃料とした「炎」や「電気式」がある。
・「ランプ」とは、照明器具のことで、置くタイプ、吊り下げ・手さげタイプがある。光源は「油」「ガス」などの「炎」や「電気式」がある。
・「ランタン」は、「ランプ」の中の一つで吊り下げて使う照明器具、または手にさげて持ち歩きできる照明器具を「ランタン」という。
・「ランプ」は、広義では照明器具のことだが、一般的にガラスの中で炎が揺らめく照明器具を「ランプ」と呼ぶ。
・時代による意味の移り変わり
ランタン:屋外用携帯式ランプ(誕生当初) → 屋外用ランプ全般(1500年頃~) → 携帯式ランプ(現在)
ランプ :屋内用 → 固定式(現在)
・一般に携帯式ランプをランタンと呼ぶが、キャンプでは事情が異なり、ヘッドライトやフラッシュライトなどの
一点を集中して照らすもの以外は基本的にすべてランタンで、例えばテーブルに置いて使うものはランプでなくテーブルランタン。
・基本的に屋内で置いたり固定してインテリアとして使うものは、本来ランタンであってもすべてランプになる。
【オイルランプとアルコールランプの違い】
・オイルランプ、灯油ランプは屋内外の照明用や室内のインテリア用。アルコールランプは加熱用
・灯油ランプの燃料は灯油又はパラフィンオイル、オイルランプはパラフィンオイル、
アルコールランプは燃料用アルコール(メタノールやメタノールとエタノールの混合アルコール)
・アルコールランプは、理科の実験などに使われるように主に加熱用で燃料はアルコールのみ
・オイルランタンは別名ハリケーンランタンとも呼ばれるほど風や寒さに強く、軍用や船舶用として古くから重宝されてきた道具
・オイルランタンはアルコールランプ用のアルコールを使用した場合、爆発の危険性もあるので絶対に使ってはダメ。
・アルコールランプは理科の実験の経験で知るように、炎が青白いため灯りを楽しむものではなく、
アルコールバーナーでの調理やコーヒーサイフォンの加熱用などに使う。
【灯油ランプのポイント】
・灯油ランプは、芯に灯油を染み込ませ、気化した空気を兜(ドーム)部分内で作り出し、その空気を燃やしている。
芯を燃やすわけではないので、正しく使用すれば芯は1本3000時間程持つ。
・ランプ専用オイル(パラフィンオイル)も使用できるが、明るさは灯油より1回り程小さくなる。(気化する温度が違う為)
・灯油ランプは、芯をドームから出してはダメ!!
ドームとは火をつける時に芯を出す半月状の部分の事で兜とも言う。このドームは、平芯のランプについている。
棒芯にはドームはなくドームの中に芯を入れこんで使うことにより、完全燃焼をしてきれいな火が出る。
・ランプの芯は「×燃やすもの」ではなく、「○灯油を油壺から毛細管現象で、下から上にあげるもの」。
煤が出る場合はドームから芯が飛び出ており、芯の先が真っ黒焦げになっている。
【灯油とパラフィンオイルの違い】
・灯油は値段が安く(100円+α/L)、ガソリンスタンドなどどこでも手に入ることが大きなメリット、
デメリットは灯油の独特の匂いと少しススが出ること。
・パラフィンオイル
(Amazon最安値1380円/L)とはロウソクのロウが液状になったようなもの。
・引火点が95℃以上で灯油(40℃)よりも高く、揮発性が低いので他のオイルより安全性が高い。
・匂いも無く、ほとんどススが出ないのでおすすめだが値段が高いことがネック。
・パラフィンオイルを使うと、煤が出ないので芯を出しがちになる。
芯を出し過ぎると火力の負荷がかかりすぎて、ホヤも割れやすくなる。
・灯油でどれ位芯を出したら煤が出るのかを調べ、それを目安に使うと正しく使える。
もしも灯油が使えるのであれば一回試してみると良い。
・灯油の方が気化率が良いのでパラフィンオイルと比べると、明るさは灯油の方が一回り程明るくなる。
【器具と燃料の関係】
・「オイルランタン」で「燃料用アルコール」を使うと、最悪の場合爆発! または、燃料が吹き出し辺りが火の海になる。
・「アルコールストーブ」で「灯油」を使うと、鍋や「アルコールストーブ」本体または食材が煤だらけになる。
火力が安定しない、そもそも着火し辛い。
・灯油は引火点が約40℃と高く、揮発性が低いため比較的安全に使用出来る燃料で、家庭内で使用する石油ストーブ等に使用。
引火点が高い事で燃えづらく、不完全燃焼により煤が発生してしまう。
・燃料用アルコールの引火点は約11℃と灯油に比べ低く、揮発性が高い。
オイルランタンの燃料タンク部分は機密性が高くなっており、使用しているうちにタンク内で気化したアルコールが充満し、
引火点に達した際に爆発、もしくは、タンクから燃料が吹き出し、そこに炎が引火しあたりが火の海になってしまう可能性がある。
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