夏休み、パートナーの実家に行き、自宅に着いてふと思った。
「阿佐ヶ谷に行きたい」
今住んでいるところからもさほど遠くはないので、いつでも行けるのだが、なんとなく無性にパールセンター商店街を歩いてみたくなった。
歩いてみたくなった次の瞬間、もうひとつのことに気がついた。
「西子の新盆だ」
早速、お参りに行った。
「西子と同じように時期に、虹の橋を渡ったコがいるけど会っているかな?」
そんなことを思いながら手を合わせた。
翌日、阿佐ヶ谷に行った。
パールセンター商店街は、所々店が入れ替わっているけど、元気に頑張っている古い店も多い。
歩いていると「猫の病院に」向かう途中、キャリーケースに入れた西子の鳴き声にびっくりしたように道行く人が振り向いていたことを思い出した。
阿佐ヶ谷に住んでいた当時、「あおーん」と叫びながら強引に膝に乗ってくる西子を避けるためにパソコンを持ち込んで作業をしていたカフェは健在。早速、休憩した。
西子と阿佐ヶ谷に引っ越してきたのは、2005年の春。もう6年以上前になる? まだ6年しか経っていない?
この6年間、いろんなことがあった。でも、今でも西子がいなかったら、まったく違った6年間になっていたような気がする。
「ありがとう、西子」
心の中で呟きながら、携帯の待ち受け画面の西子の写真の鼻を指先でくりくりした。
西子がゴロゴロいっているような気がした。
ちなみに今回の写真は、西子の遺影とわが家の招き猫。白の招き猫は先日、パートナーと招き猫ゆかりの地である豪徳寺に行ったときに購入したもの。なかなかかわいいでしょう!