キジロウへ
早いもので君が我が家に来てから、先日の1月5日で5年になりました。
手のひらに乗せて連れ帰った子猫。それが、今では我が物顔で家の中を走り回っています。保護したばかりのときの君は、猫風邪を拗らせて薄汚れた毛の塊のようでした。
ノラ時代は、僕の顔を観るたびに逃げ回っていた君。しかし、保護してからは一度も脱走を試みることもなく、まるでずーっと僕たちと一緒過ごしていたかのように自然に「ウチのキジロウ」になっていきました。
それはまるで、君が生まれるずっと以前から決まっていたことを静かに受け入れたかのようでした。
西子と過ごした年月は6年とちょっとですから、来年には君と過ごす年月の方が長くなるんだなぁ。何だか、ちょっぴり寂しいような、嬉しいような、複雑な気分です。
ところで、最近、ふとんにう○こをしなくなったのでホッとしていますが、新たに早朝のご飯ねだりが始まったのは、なんとかなりませんか? 早朝の5時前に物を落としたりして起こされるのはいつも僕です。その日の仕事に響きます。お義母さんは、6時ごろに起きてきますから、少しの間、辛抱してもらえると助かります。
もうひとつ。病院に連れていくたび、その後数日間、僕の顔をみて逃げるようになるのはやめてください。何だか、いじめているみたいで心外です。
病院へは年に何度も行くことはないし、何日も警戒されるほどの怖い思いもさせていないはずです。
もう少し、飼い主を慮ってもいいんじゃない?
でも、先っちょが折れ曲がった長いシッポを天に向けて、まん丸の目で見つめられると、なんだか気持がほっこりして、君がいてくれてよかったって思います。
この先も「君がいてくれてよかった」を積み重ねていきたいです。
これからもよろしくね。