西子の命日の2月1日、今年は日曜日だった。
午後からバスを乗りついで、墓参りに行った。
墓地に到着したのは5時過ぎ。うす暗くなっていた。
花を手向けて手を合わせた。
僕の前にある台の上。西子が、ちょこんと座っているような気がした。
生前、あれだけうるさく鳴いていたのに黙ってじっと僕をみている。
西子と過ごした6年間、いろんなことがあった。
西子とその間の6年間は僕にとってイコールなのかもしれない。
西子が旅立ってから4年。
この間、僕は変わったのだろうか?
西子の目に、今の僕はどんなふうに移るんだろう?
だいぶ暗く寒くなってきたので、墓地を後にしようと歩きだした。
振り返っても、西子は動かずにちょこんと座ったまま僕をみていた。
どうやら、あの世の居心地は悪くないようだ。