今回もにゃんこニュース。イギリスからです。
以前、イギリスの首相官邸で雇われているネズミ捕獲長のラリーを紹介しました。
長い歴史を持つ首相官邸のネズミ捕獲長をうらやましげに横まで見ていたのは、隣接する外務省です。
外務大臣:なんだか首相官邸はにゃんこ雇って話題になってていいよなぁ~。あんなにゃんこウチでもほしいなぁ~
官僚:いいっすね。うちでも雇っちゃいますか!
外務大臣:えっ、いいの? じゃあ、雇っちゃおうか!
なんてやりとりはなかったと思いますが2016年、外務省でもネズミ捕獲長としてにゃんこの雇い入れを決定。
「ラリーに負けないくらいかわいいにゃんこがいいよなぁ~」
ということで動物保護団体を訪問。
「なんだか、目が合った瞬間にビビッと来たんだよね~」
と言ったかどうかはわかりませんが、当時、2歳の元野良猫に白羽の矢が立ちました。
マスクをつけたような柄の白黒のにゃんこ。1850年代に首相を務めた第3代パーマストン子爵にちなんでパーマストンと命名。ネズミ捕獲に加えて、各国からの来賓をもてなすという重要な役割を担うことになりました。
こうして、まさに鳴り物入りでネズミ捕獲長に就任したパーマストン。当然、勤務中に隣接する首相官邸のラリーと出くわすこともありました。ベテランのラリーに対して、若いパーマストンはまさに血気盛んなお年頃です。
ラリー:お前が外務省の新入りか。新参者がでかい顔してんじゃねぇぞ。
パーマストン:あんたが出戻りのラリーか。これからは俺の時代だ。いつまでも偉そうにしてんなよ。
ラリー:上等じゃねぇかぁ~! かかってこいやぁ~
パーマストン:負けてたまるかぁ~
というやりとりが2にゃんの間にあったのではないかと勝手に推察。毛が飛び散るほどのバトルを繰り広げていたようですが、軍配はラリーに上がったようです。やはりここはベテランの技が光っていたのかも?
いずれにしろラリーとは仲良くできなかったようですが、周囲の注目は大きく職員もまさに猫かわいがり。その結果、パーマストンは過度の食事と過度の撫でられすぎによるストレスで、2019年秋ごろ体調不良に陥り3か月ほど休業することになります。
12月に職場復帰をすることになりましたが、外務省はパーマストンの体調が再び悪化することを防ぐため①専属お世話係以外はパーマストンに食べ物を与えないこと、②パーマストンのペースで交流すること、③事務次官の部屋(司令部)にいるときはそっとしておくこと、④“パーマストン・ゾーン”と呼ばれる境界からパーマストンが出ないか見守ること、の4カ条からなる「パーマストン・プロトコル(規則)」を制定。復職後は元気に過ごしていましたが、やはり重圧は相当なものであったようです。
このほど往年のキャンディーズの解散のときの名言を意識して「フツーのにゃんこに戻ります!」などと言ってはいないと思いますが、引退するとになりました。現在は郊外で暮らしており、家の周りのパトロールや木登りを楽しんでいるとのこと。
在任期間は短かったですが、初代の役割は十分に果たしたと言えそうです。
ところで、イギリスには財務省にもネズミ捕獲長が就任しています。各省庁を次々ににゃんこが制圧しているようで、そのうちににゃんこ大臣が登場するかも?
なお、読んでいただければわかるとおり、たっちーのお届けするにゃんこニュースは、面白くするために思いっきり脚色しています。正確にはネタ元①、②あたりをご覧ください。
ちなみに、今回の写真はたっちーの膝の上でくつろぐわおん。あまりくつろいでいるので、つい指でぐりぐりしちゃいました。