次の繕い品は3点です。
先ずは、千代木園の陶芸教室の作品。
すごい作品を作られる方の1点。
本焼き前に割れていたものを、焼成して繕ってあげますよと。
本焼き後です。
本焼き前に割れてしまっていたので、少しずれができますね。
アラルダイトで充填と接着して。
接着完了。
この後、「新うるし」の白などで修正。
裏側も。
完了です。
亀裂があまり目立たないくらいに修復が出来ました。
今度の金曜日の陶芸教室の時にお渡ししましょう。
2点目の繕いはすり鉢です。
リハビリの病院に入院中の義母のものです。
家の片づけをしていて、妻が持ち帰りました。
割れた破片も取置いていてよかったですね。
アラルダイトで接着です。
そのあと、本漆での仕上げですが、すり鉢の色とあわせて本漆の赤呂色にしました。
釉薬に亀裂が入った部分もあわせて。
完了です。
赤呂色漆、乾燥させると少し濃い位の色でしたね。
さあ、これでまた使えますよ。
もう一点は茶碗の欠けです。
書道教室の仲間からの依頼品です。
先ずはベース作り。
アラルダイトに小麦粉(強力粉)を混ぜたもので。
この後の固まるまでの面倒見が大切なんです。
ずっと付き合って。
そして黒艶漆を塗って、銀の丸粉を蒔いて。
2、3日後、次は粉固めの作業です。
生漆をテレピンでうすく薄めたもので、銀粉の上に塗って。
乾かします。
これを3回ほど実施して。
この後、木綿と鯛の牙で磨いて完了です。
よく輝いています。
今日の午後の書道教室の時に、早速お渡ししましょう。
さあ、いくら頂きましょうか。
銀粉は安いですが、ここまでの手間が大変ですね。