金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

次の繕いの依頼

2018-12-24 10:49:41 | 多種類の繕い例

武庫之荘の「ギャラリーR」のオーナーからの依頼です。

 
こんな風に口辺に欠けが。

 
アラルダイトに地の粉を混ぜたもので修復です。
乾燥後はカッターナイフやヤスリで整形して。

 

そして黒艶漆を施して。

 

早速、金の丸粉(3号)を蒔いて。

丸粉は漆の中を沈んでいくので、漆がもういいよと言ってくれるまでこの作業を繰り返します。

金粉を使うなんて久しぶりですね。

この依頼主はいつも金粉でと。

 

蒔き終えて、この後乾燥ですね。

 

二日ぐらいのちに粉固めの処理です。

川西のパレットから持ち帰った「器再楽」のメンバーの作品と一緒に処理です。

 

パレットで錫粉を蒔いた作品。

錫粉の処理ができておらずに、こんなに。

もったいないことです。再利用ですね。

 

生漆をテレピンで薄めたものでの粉固めの処理後です。

この処理を3回ほど繰り返します。

 

だいぶ期間がかかりましたが、ようやく仕上げです。

木綿でしっかりと磨いた後、鯛の牙で。

 

完成です。

 

修復部分をアップで。