明日2月9日(日)の主日礼拝、お休みします。
アメリカの政府機関であるUSAIDがイーロン・マスク氏らの政府効率化省の監査により、問題のある機関として整理縮小される方向にあるようです。その過程で明らかになったことは、USAIDが各国の非政府組織に少なからぬ資金を提供し、多国の政権転覆を働きかけていたというものです。その結果、いわゆるカラー革命とされる出来事が「民主化」というフレーズによって起こされ、暴力的に多国の政治に介入していたという問題が露呈しました。現在、ウクライナやロシアを舞台として繰り広げられている戦闘も、その発端は2004年のオレンジ革命を起点として続いている紛争で、突然ロシアがウクライナに侵攻したのではないことは、歴史を知れば誰でも理解できることです。
それはそうとして、この度USAIDという機関の問題が取り上げられなければ、このような機関が存在していることすら知りませんでした。カラー革命を起こし、暴力的に政権を転覆させるという一連のスキームがあるということを知るうちに、ふと思い出したことがありました。それは、日本共産党の要綱に暴力によって革命を起こすことを肯定するような文章が書いてあるの問題だという議論です。この件について、日本共産党は、要綱は歴史的な遺産として手を付けずに掲げているだけで、実際に暴力で革命するようなことを意図しているのではないと発表しているそうです。日本共産党が暴力で革命を企てることは問題にし、アメリカの政府機関であるUSAIDが手下を使って暴力で革命を企てるのは問題にしないのか・・・。ふと、そんなことを考えさせられた今日この頃です。