旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

トンネル駅&只見線の旅3~土合駅へ

2015-08-17 06:00:31 | トンネル駅&只見線の旅
 湯檜曽には1時間23分の滞在でした。
 次は、同じく新清水トンネル内にある土合駅に行きます。
乗る列車は上越線普通 長岡行です。
湯檜曽       09:52発  
土合        09:56着 09:56発  
土樽        10:04着 10:05発  
越後中里      10:11着 10:12発  
岩原スキー場前   10:16着 10:16発  
越後湯沢      10:21着 2番線
 土合駅は湯桧曽駅の隣なのですが、越後湯沢駅まで行って上り線で土合駅に降りることにします。




 隣の土合駅では30人ほど下車していきましたが、駅を見学するだけの人もたくさんホームにいました。




 13.5kmの新清水トンネルを出ると、気温差で窓ガラスが曇りました。


 ここを、川端康成は「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号場に汽車が止まった」と。
 当時は土樽信号場だった土樽駅に到着です。右が今通ってきた下り線、左が上り線です。


 土樽駅を出て毛渡沢を渡ると、上下線別々のトンネルに入ります。






 トンネルを抜けると、上り線が魚野川の上流に離れて見えました。


 上下線が合流すると、間もなく越後中里に到着。




 駅周辺にはスキー場が多く、駅を出てすぐ休憩所として使っていると思われる旧客車が多くありました。


 次の駅は岩原スキー場前駅というものの、スキー場は駅から少し離れたところにあるようです。


 越後湯沢駅に到着。


 ここは新潟県。新潟県と言えば米どころ。駅弁も魚沼産コシヒカリ。


 そしてもう一つ、酒どころでもあります。
 駅ビルCoCoLo湯沢本館がんぎどおり2階にある「越後のお酒ミュージアムぽんしゅ館湯沢店」では新潟越後の酒蔵93蔵の全てを利き酒できるのです。500円でコイン5枚をもらい、5杯試飲できます。


 越後湯沢で時間を取りたかった理由の一つです。


 聞き酒の後は、昼食。タレかつが名物ということで、ミニタレかつ丼とラーメンのセット。


 本来のタレかつ丼は、こんなもんです。


 今乗ってきたところを、上り線で戻ります。
 乗る列車の停車駅と時刻は次のとおりです。
上越線普通 水上行
越後湯沢      12:04発 2番線
岩原スキー場前   12:08着 12:08発  
越後中里      12:12着 12:13発  
土樽        12:20着 12:20発  
土合        12:30着


土合駅に着きました。湯桧曽駅と同じく、上り線のホームは地上にあります。




 駅名票の表示は変わりありませんが、ホームの駅名票の構造は、レールを使っていることが横から見るとよく分かります。




 駅舎に入り通路を通って改札口へ。


 改札口の近くには、外に出なくても構内を見渡せるスペースがありました。




 外からはこう見えるところです。


かつては谷川岳を目指す多くの登山客で賑わった時期があったことが、改札口の数からうかがうことができます。
 今は無人駅ですが、7月から9月にかけ土合駅・上野駅間に臨時快速「一村一山号」「谷川岳山開き号」が運転される日には臨時に駅員が配置になるそうです。


 改札口前も広く、大きなテーブルと椅子がありました。


 天井にはおしゃれな蛍光灯があります。


 広い待合室もあります。


 トイレの壁もおしゃれでした。


 玄関のさびが長い年月を感じさせます。


 谷川岳をイメージした駅舎。「ようこそ日本一のモグラえき 土合へ」の看板が掲げられています。


 駅前には結構な数の自家用車に、貸し切りバスも停まっていました。


 水上駅と谷川岳ロープウェー土合口駅を結ぶバス停以外に何もないと聞いていましたが、なんとドライブインがすぐ側にありました。




 「お菓子の家」の看板もあるとおり、ドライブインの奥にはガラス張りでお菓子の製造の様子を見ることができるコーナーもありましたが、土・日曜日は休みとのことでした。


 ここで少し買い物をして、駅に戻りました。
 駅前の国道291号に架かるのは、これから向かう土合駅のホームにつながる通路です。


 土合駅が「日本一のモグラえき」の理由は、上下りホームが新清水トンネルの地下70mの所にあるため、地上の駅舎との高低差が81mあり、そこを一直線に伸びる338m462段の階段で結ばれていることです。
 それでは、降りていきます。
 トンネル駅はは改札口を左に進む1番線です。


 突き当たりを左に曲がります。


 曲がった先は、国道の上に架かる橋です。




 国道の上を越えたところで階段がありました。「486」ホームから地上までの階段数です。


 湯檜曽川の上も通ります。


 階段を上がってきた通路には、出口まであと143メートルとあります。


 トンネルを列車が通過する時に、ガラスが割れないように、風よけがたてられていました。


 いよいよホームに続く階段です。




 階段の横には、いずれエスカレーターを整備しようと作られたスペースがありますが、結局作られず、そのままになっています。


 ホームらしき所が見えなくもないのですが。


 階段には、10段毎に表示が付いています。


 所々には、ベンチも置かれていました。


 更に、中間地点には。


 列車に乗るのではなく、トンネル見学が目的の人もたくさんいました。


 わき水が結構な勢いで出ていました。


 あと100段。上を見たら今降りてきたところが、あんなに小さくなっています。


 ようやく下に着きました。




 外は35度を超える暑さですが、トンネル内はとても涼しく感じます。
 トンネル内の空気の動きの関係なのか、真ん中に一本の靄がかかっていました。


 本線と副本線があったようですが、今は副本線上に新しくホームが作られ、本線1本となっていました。


 ホームの位置は、湯檜曽側出口まで3.9km、土樽側出口までは9.6kmの地点です。


 きれいに1本だった靄が、幅広くなってきたら、列車の近づく音が聞こえてきました。


 ここから乗る列車の停まる駅と時刻は次のとおりです。
 上越線普通 長岡行
土合        13:50発  
土樽        13:58着 13:59発  
越後中里      14:06着 14:07発  
岩原スキー場前   14:12着 14:12発  
越後湯沢      14:17着 14:19発  
石打        14:26着 14:26発  
大沢        14:31着 14:31発  
上越国際スキー場前 14:33着 14:34発  
塩沢        14:36着 14:37発  
六日町       14:42着 3番線


 乗り降りする人より、見学する人の方が多いような気がします。


 次は、美佐島駅に向かいます。

 つづく

トンネル駅&只見線の旅2~湯桧曽駅へ

2015-08-15 09:08:14 | トンネル駅&只見線の旅
昨夜は高崎駅前の東横インに宿泊。


 6時30分現在の気温です。


 二日目の今日は、いよいよトンネル駅を訪ねます。
 訪ねるトンネル駅は、上越線新清水トンネル内にある湯桧曽駅と土合駅。この駅は隣り合っていますが、一日の列車が上下6本と少ないので、うまく計画しないと何時間も次の列車を待たなければいけません。


 そしてもう一駅、北越急行ほくほく線にある美佐島駅です。
 この3駅を訪ねて、今日は小出に泊まります。

 今日最初に乗る列車は、上越線普通 水上行4両編成で、停まる駅と時刻は次のとおりです。
高崎    07:10発 6番線
高崎問屋町 07:13着 07:13発  
井野    07:15着 07:16発  
新前橋   07:20着 07:21発  
群馬総社  07:25着 07:26発  
八木原   07:30着 07:31発  
渋川    07:34着 07:35発  
敷島    07:41着 07:41発  
津久田   07:44着 07:45発  
岩本    07:51着 07:51発  
沼田    07:56着 07:57発  
後閑    08:01着 08:02発  
上牧    08:08着 08:08発  
水上    08:14着 1番線 


 車内はまずまずの人数です。


 新前橋駅で、昨日通ってきた両毛線と分かれます。


 上越線は東京と新潟を結ぶ線で、新幹線が通るまではそれなりの輸送量もあったのでしょうが、今ではそれも少なくなったのか、八木原駅のように線路は残っているものの、フェンスを設けて使っていない駅もみられるようになりました。


 八木原駅を出ると右手前方に、東京電力佐久発電所のタンクが見えます。


 渋川駅手前に「日本のまんなか緑の渋川」の塔。「日本のまんなか」いろいろなところで名乗っていますが…。


 渋川駅を過ぎ、利根川を渡ると徐々に高度が上がっていきます。


 敷島駅の手前のヤクルト販売の前には、初めて見るヤクルトの看板が立っていました。


 津久田駅と岩本駅の間で3回渡る利根川もだいぶ下に見えます。このあたりは地形の関係で、複線区間でも上下線が離れている場所が何カ所もあります。


 少し平地が開けると、間もなく沼田駅に着きます。


 沼田駅では高校生を中心に多くの乗客が降りていきました。


 沼田駅付近では、後方に赤城山。


 前方には特徴的な形の三峰山。


 後閑駅。未開墾の意味もある地名のようですが、町村合併した「みなかみ町」の役場があったり、周辺の温泉地へのバスが発着したりと観光客も乗降するのためか、外国語表記も見られます。


 ここまで来ると車内もこの通りです。


 左手に温泉街が見えてくると間もなく水上駅に到着。


 ほとんどの乗客は、長岡行への乗り換えです。


 水上駅はかつて、1000分の20という勾配の上越国境越え用機関車の増解結が行われた所です。その名残か、広い構内、蒸気機関車保存、転車台を見ることができました。


 次の列車で、いよいよトンネル駅に降ります。
 上越線普通 長岡行に乗って一駅です。
水上   08:24発   
湯檜曽  08:29着


 水上駅を出発し、利根川を3回渡ります。






 上越線複線化に伴って作られた下り線用の新清水トンネルに入ってすぐの所に、湯桧曽駅があります。






 トンネルに入って200mの所にあるため、ホームから出口が見えます。




 少し下る傾斜のある通路の先が出口です。


 トンネルの中は下り長岡行きのホームで、水上行の上りホームは地上にあります。




 上り線のホームの端からは、下り線ホームのある新清水トンネルの入口が見えます。


 単線時代の湯桧曽駅は、電車の見えるところにあったようです


 駅舎は、コンクリート造りのシンプルな物でした。


 ゆっくり歩いて、7~8分。湯檜曽川を渡ると湯檜曽温泉があります。


 橋のたもとの旧橋があったと思われる所には、「上信越高原国立公園」の石碑が草に覆われ建っていました。


 川沿いには旅館やホテル、会社の保養所、お土産屋などがあってそれなりに栄えていたようですが、実際に営業しているところは少ないようです。


 国道沿いには「ゆびその湯」という足湯がありました。


 つづく

トンネル駅&只見線の旅1~高崎駅まで

2015-08-13 05:03:43 | トンネル駅&只見線の旅
 平成27年8月7日から、上越線のトンネル内にある「湯桧曽駅」「土合駅」、そして第三セクター北越急行ほくほく線にある「美佐島駅」を訪ね、その後只見線を通って戻ってくる3泊4日の旅です。
 使う切符は、「北海道&東日本パス」。JRの他、今回利用する青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道・北越急行の普通列車・快速列車が利用できる切符です。ですから、移動は基本的に普通列車です。一部日程の都合で新幹線を利用しますが、そのことは後で紹介します。


 1日目は、野辺地から青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道・東北本線・両毛線などを乗り継いで、高崎を目指します。
 最初の列車は、野辺地6時19分発青い森鉄道普通八戸行です。


 停まる駅と時刻は次の通りです。
野辺地  06:19発 3番線
千曳   06:24着 06:25発
乙供   06:30着 06:30発
上北町  06:35着 06:36発
小川原  06:39着 06:40発
三沢   06:45着 06:45発
向山   06:49着 06:50発
下田   06:54着 06:54発
陸奥市川 06:58着 06:58発
八戸   07:06着 4番線

 八戸からは、IGRいわて銀河鉄道直通、青い森鉄道 普通 盛岡行に乗り換えます。


 この電車は平日、三沢始発となり、今乗ってきた電車の4分後を走ってきます。


 停まる駅と時刻は次の通りです。
八戸     07:09着 07:13発
北高岩    07:18着 07:18発
苫米地    07:21着 07:22発
剣吉     07:25着 07:25発
諏訪ノ平   07:30着 07:30発
三戸     07:34着 07:34発
目時     07:39着 07:39発
金田一温泉  07:43着 07:43発
斗米     07:47着 07:48発
二戸     07:50着 07:51発
一戸     07:56着 07:57発
小鳥谷    08:01着 08:01発
小繋     08:08着 08:08発
奥中山高原  08:15着 08:15発
御堂     08:21着 08:22発
いわて沼宮内 08:26着 08:26発
岩手川口   08:30着 08:31発
好摩     08:35着 08:36発
渋民     08:40着 08:40発
滝沢     08:44着 08:45発
巣子     08:47着 08:47発
厨川     08:51着 08:52発
青山     08:54着 08:55発
盛岡     09:00着 0番線

 八戸駅では、八戸市内の通学する高校生と入れ替わりに、三戸郡内の高校に通学する学生が多く利用します。


 北高岩駅で東北新幹線と交差します。


 目時駅。ここまでが青い森鉄道。


 目時駅を発車するとすぐに馬淵川を渡りますが、ここが青森県と岩手県の県境となり、青い森鉄道からIGRいわて銀河鉄道に変わります。


 岩手県に入って最初の駅は金田一温泉駅。駅名票もIGRいわて銀河鉄道のデザインに変わります。


 車内の乗客は、二戸市内の高校に通学する学生が中心です。


 二戸駅でほとんどの高校生が下車した後は、通院や買い物客が中心とないました。 


 奥中山駅行こう、下車する人が少なく乗車する人が多く続く中、滝沢駅では岩手県立大学の学生と思われる乗客が10名ほど下車しました。
 

 定刻に着いた盛岡駅では、改札口が混雑するくらいの人でした。


 その中で、到着した電車の最後部には「IGR地域医療ライン」ののぼりに集まる人がいました。
 盛岡市内の総合病院に通院する方をサポートするサービスで、手配をしてくれるようです。そのため、今乗ってきた電車と次の電車には、お世話するアテンダントが乗っています。


 盛岡駅から東北本線への乗り継ぎは、3月の時刻改正までは9時6分の一ノ関行があったのですが、今はそれもなくなり通常だと10時6分まで電車はなく、以前のように走らなくてもよく余裕ができたのはうれしいのですが、その分目的地に着くのも遅くなります。 しかし、今日は臨時快速ジパング平泉2号一ノ関行きがその8分前に走るのでそれに乗ることにしました。




 この列車の停車駅と時刻は次の通りです。
盛岡   09:58発 7番線       
仙北町    レ            
岩手飯岡   レ            
矢幅     レ            
古館     レ            
紫波中央   レ            
日詰     レ            
石鳥谷    レ            
花巻空港   レ            
花巻   10:24着 10:25発
村崎野    レ            
北上   10:34着 10:35発
六原     レ              
金ヶ崎    レ              
水沢   10:48着 10:48発  
陸中折居   レ              
前沢   10:57着 10:57発  
平泉   11:04着 11:06発  
山ノ目    レ              
一ノ関  11:16着 3番線

 今の車両は、485系電車を改造した4両編成のリゾート列車で、マルコポーロの東方見聞録の黄金の国ジパングとそのモデルとされる平泉を表現したものです。
1・4号車は指定席で、窓向きのペアシートになっています。


 運転席との間はガラスで仕切られているので前面展望ができます。


 指定席車両のデッキは、平泉を紹介する映像が流れいえいました。





 自由席の2・3号車は、リクライニングの座席です。


 発車までの間に隣の6番線には、10時5分発山田線経由三陸鉄道北リアス線直通臨時快速「さんりく北リアス号」久慈行が、JR東日本の車両ジョイフルトレイン「Kenji」編成で入ってきました。


 以前は緑の車体でしたが、岩手の観光キャンペーンに対応して青色に塗装を変え、「わんこきょうだい」のイラストが描かれていました。





 出発にあわせて、このようにお見送りもありました。しかし、今日の乗客は指定席に9人、自由席も7人という寂しいものでした。


 盛岡駅を出発してしばらくは新幹線と平行してまっすぐ進みます。


紫波中央駅を過ぎると新幹線と離れます。


 花巻空港駅を通過すると左手に花巻空港の管制塔が見えます。


 最初の停車駅花巻。乗降客無し。




 前方に新幹線が見えてくると北上駅に着きます。


 その後、水沢駅・前沢駅と停まりますが乗ってくる乗客もなく、衣川を渡ると前方に中尊寺が見えてくると間もなく平泉駅に到着です。


平泉では1号車から4人が降りていきました。


 再び新幹線が見えてくると終点一ノ関駅です。


一ノ関駅では36分の待ち合わせです。


 ちょっと早めの昼食は「駅そば」。




 今度の列車は、東北本線普通 小牛田行です。停まる駅と時刻は次のとおりです。
一ノ関  11:54発           
有壁   12:00着 12:00発  
清水原  12:04着 12:04発  
花泉   12:07着 12:07発  
油島   12:11着 12:11発  
石越   12:16着 12:17発  
新田   12:23着 12:23発  
梅ヶ沢  12:27着 12:28発  
瀬峰   12:31着 12:32発  
田尻   12:37着 12:38発  
小牛田  12:43着     



 2両編成で、約20名ほどを乗せて出発しました。


 一ノ関駅を出て県境の石越駅までは、乗車する人よりも降りる人が多く、車内もだいぶ空いてきました。


 石越駅を過ぎると右手に白鳥の飛来地として有名な伊豆沼が見えてきます。




 この辺の水田には、白鷺と思われる鳥が何羽もみられました。


 宮城県に入ると今度は乗車する人が多くなってきました。
 小牛田駅の二つ手前の瀬峰駅。かつて仙北鉄道が通っていたところで、駅前には「仙北鉄道瀬峰駅跡」という石碑が建っていました。


 左手から石巻線が迫ってくると小牛田駅に着きます。




 ここからは、東北本線普通 仙台行に乗ります。停まる駅と時刻は次のとおりです。
小牛田   12:50発 2番線         
松山町   12:53着 12:54発 
鹿島台   12:58着 12:58発 
品井沼   13:03着 13:03発 
愛宕    13:07着 13:08発 
松島    13:10着 13:10発 
塩釜    13:18着 13:18発 
国府多賀城 13:20着 13:21発 
陸前山王  13:23着 13:23発 
岩切    13:26着 13:26発 
東仙台   13:30着 13:31発 
仙台    13:37着 2番線  


 車内には立つ人もなく7割程度の乗車です。
 小牛田駅は、太平洋岸の女川駅まで続く石巻線、新庄駅まで続く陸羽東線、新庄駅から先、日本海沿岸の余目駅までは陸羽西線と、太平洋側と日本海側を結ぶ鉄道輸送が盛んな頃の要衝で、その名残の転車台が使われないまま残っていました。

 
 7割ほどの乗車だって車内も、塩釜駅まで来ると座れない人がいるほどの混み具合になってきました。
 平成27年5月50日、ここ東北本線塩釜駅と石巻線高城町駅を結ぶ連絡線ができ、石巻線の他に東北本線経由で仙台駅と石巻駅を結ぶ列車が走るようになり、駅名票にも新しく高城町駅の表示がありました。


 岩切駅手前で、その石巻行き列車とすれ違いました。


 仙台駅到着。多くの乗客がはき出されました。


 さて仙台駅から先ですが、このまま普通列車を乗り継いでいくと高崎駅到着が22時4分と遅くなるので、ここから郡山駅までは新幹線を使うことにします。運賃・特急券別料金になりますが、帰りも郡山駅から仙台駅まで新幹線を使うことにして、W切符を使うと通常より1,920円お得になります。


 そこで、仙台駅からは東北新幹線やまびこ142号 東京行に乗ります。停まる駅と時刻は次のとおりです
仙台   13:44発 14番線
白石蔵王 13:57着 13:58発
福島   14:10着 14:16発
郡山   14:29着 13番線


 福島駅では、山形駅からの山形新幹線つばさ142号が連結されます。


 また、はやぶさ70号に先を譲っての発車となりますが、今日ははやぶさ70号が2分ほど遅れて通過していきました。


 そのためこちらも2分ほど遅れての発車です。
 東北新幹線は2人席側に乗ることが多く、反対側の景色には気付かないことがたくさんありました。
 福島駅を出てすぐのガスタンクもその一つ。特産の桃やリンゴの絵が描かれていました。


 普通列車だと早くても福島駅で乗り継いで2時間ほどかかる郡山駅も、新幹線だと45分でつきます。


 郡山駅からは再び普通列車になります。
 今度の列車は、東北本線 普通 黒磯行。停まる駅と時刻は次のとおりです。
郡山   14:52発 2番線           
安積永盛 14:56着 14:57発  
須賀川  15:02着 15:02発  
鏡石   15:07着 15:08発  
矢吹   15:12着 15:13発  
泉崎   15:18着 15:18発  
久田野  15:22着 15:23発  
白河   15:27着 15:27発  
新白河  15:30着 15:31発  
白坂   15:34着 15:35発  
豊原   15:40着 15:40発  
黒田原  15:45着 15:45発  
高久   15:49着 15:50発  
黒磯   15:54着 4番線


 大変な混みようでしたが、何とか座ることができました。


 途中の須賀川駅には「須賀川市はM78星雲 光の国と姉妹都市になりました」の看板が。ウルトラマンの円谷英二監督が須賀川市出身ということで、WEB上に仮想都市「すかがわ市M78星雲光の国」をつくって姉妹都市の関係を結んだという町おこしの取り組みのようです。


 復元された白河小峰城の天守が見えてくると、奥州三関の一つ白河の関があった白河駅に到着。


 ここまでくると、車内に空席が目立つようになりました。


 白河の関があるくらいなのでこの辺の勾配はきつく、複線にするときのできるだけ勾配を緩やかにして線路を造ったため、複線でありながら上下線が離れているため、一見単線区間に見えるようなところもみられます。


 途中、徐行のため2分ほど遅れていた列車も、終点黒磯駅には定刻で到着。降りる人もまばらでした。


 次の列車は、東北本線普通 宇都宮行です。停まる駅と時刻は次のとおりです。
黒磯   16:13発 1番線 
那須塩原 16:18着 16:19発 
西那須野 16:24着 16:25発 
野崎   16:29着 16:30発 
矢板   16:34着 16:34発 
片岡   16:39着 16:40発 
蒲須坂  16:43着 16:44発 
氏家   16:48着 16:48発 
宝積寺  16:53着 16:53発 
岡本   16:58着 16:58発 
宇都宮  17:05着 8番線 

 宇都宮駅からの列車が折り返しとなるため、すでに宇都宮行の表示で入ってきました。


 ホームには、過去に使われた行き先表示板が飾られていました。


 黒磯駅から先は直流区間となるため、東京寄りにたくさんの直流機関車が止まっています。


 宝積寺駅には、烏山線用の七福神が描かれた車両が停まっていました。


 餃子の看板が見えてくると、宇都宮駅に到着です。


 宇都宮駅からは今日最後の列車になる、両毛線直通東北本線普通 高崎行に乗り換えです。
宇都宮   17:14発 10番線        
雀宮    17:20着 17:21発 
石橋    17:26着 17:27発 
自治医大  17:31着 17:32発 
小金井   17:35着 17:36発 
小山    17:43着 18:01発
思川    18:06着 18:07発  
栃木    18:12着 18:14発  
大平下   18:18着 18:18発  
岩舟    18:22着 18:23発  
佐野    18:29着 18:30発  
富田    18:34着 18:34発  
足利    18:41着 18:46発  
山前    18:51着 18:51発  
小俣    18:56着 18:56発  
桐生    19:03着 19:06発  
岩宿    19:10着 19:11発  
国定    19:16着 19:17発  
伊勢崎   19:23着 19:24発  
駒形    19:29着 19:29発  
前橋大島  19:32着 19:33発  
前橋    19:37着 19:39発  
新前橋   19:43着 19:44発  
井野    19:47着 19:47発  
高崎問屋町 19:49着 19:50発  
高崎    19:54着 6番線




 首都圏に近いのですが、両毛線用車両のためか手で開け閉めすることができるようです。


 この列車は小山までは東北本線を通り、ここから両毛線に入ります。
 両毛線とは、栃木県の小山駅から群馬県の新前橋駅までを結ぶ路線ですが、両毛線の列車は、新前橋駅より上越線に乗り入れ高崎駅まで運転しています。両毛とは、群馬の上毛野国と栃木の下毛野国からとった路線名です。



 新幹線の下をくぐり思川を渡ると両毛線最初の駅、思川駅です。





 18時過ぎ、赤城山にだいぶ日が傾いてきました。


 栃木駅の手前で平行した走る東武日光線の特急とすれ違いました。


 栃木駅から東武日光線と並行して走ります。


 東武日光線と分かれると間もなく大平下駅に着きます。




 次の岩舟駅を過ぎると東北自動車道の下をくぐり、次に東武佐野線の下をくぐると佐野駅に着きます。






 19時を過ぎ、そろそろ写真に景色を納めることが難しくなった頃、桐生駅に到着します。
 今日は、桐生八木節祭りの日でした。


 桐生駅は、わたらせ渓谷鉄道への乗換駅でもあります。


 この後、伊勢崎駅、駒形駅などを通り、19時54分、今日の目的地高崎駅に到着しました。








 高崎駅では、だるまがお出迎え。


 本日の乗車時間10時間46分。乗車距離705.7km。

 つづく