旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

駅弁コレクション78 「上等すきやき辨當」(米沢駅)

2022-01-27 13:01:51 | 駅弁コレクション
【上等すきやき辨當】(米沢駅)
                           2022.1.27投稿

2008年(平成20年)4月5日
 マエダ「全国有名駅弁大会」で購入 価格1,300円
                     [製造元](有)松川弁当店

 昭和10年代に販売されていた『上等御辨當』の掛紙デザインを使った掛紙(スリーブ)です。


 白飯の上に、米沢牛と玉ネギ・コンニャクをすき焼き風煮に混んだものと、コンニャク・ぜんまい・わらび・茎わかめの煮物が載っています。香の物は味噌大根です。
 そして、仕切りの中には半熟卵が入っています。




 冷めてもお肉は柔らかく、半熟玉子をからめて食べると味がマイルドになり、すき焼き風味が味わえます。
 但し、半熟玉子に関しては好みの問題もあり、揺れる列車の中では殻を割るときに中身がこぼれることも考えられます。
 この駅弁を「復刻版」と思われている方もいます。その原因は掛紙(スリーブ)に記載されたこの説明だと思います。


 よく読むと、あくまでも駅弁の中身は創作で、掛紙は昭和15年のものとあります。
 元になった掛紙だと思われます。(外部データ) 

 この駅弁は終売のようです。

 製造・販売の松川弁当店は、1899年(明治32年)5月、奥羽本線米沢駅開業とともに、松川弁当部として駅構内立売業をめたそうですが、当初は駅弁ではなく雑貨や自家製アイスクリームなどを販売していたと言います。
 松川弁当店と言えば、牛肉を材料に数多くの駅弁を販売していますが、現在まで100年以上販売され続けているのが『鯉弁当』(1,300円)です。
 当初は三段重ねの重箱で、じゃがいもやにんじんなどの煮つけもたくさん入った豪華な物だったそうです。


 最初の牛肉弁当は1964年(昭和39年)発売の『米沢牛肉 すきやき弁当』だったそうです。
 現在も「復刻版米沢牛肉すきやき弁当」(1,300円)という駅弁には、1964年(昭和39年)当時のデザインの掛け紙を復刻させています。


 「駅弁味の陣」では、2013年(平成25年)に『米沢牛炭火焼特上カルビ弁当』が味覚賞、2014年(平成26年)に『米澤牛焼肉重松川辨當』が駅弁大将軍、2021年(令和3年)に『黒毛和牛 炭火焼 焼肉重』が南東北エリア賞を受賞しています。


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