新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

しあわせランド四国〜10

2019-02-24 19:59:40 | 旅行


到着したのは秘境駅で有名になった坪尻駅。猪ノ鼻峠を越える勾配の途中にあり、スイッチバック式の駅となっています。周りには人家もなく訪れる人もないことから秘境駅として近年有名になっています。

その坪尻駅にも停車。駅の外に出て思い思いに写真を撮ることができますが、あいにくの小雨模様。その中、皆さん傘もささずにホームをうろちょろしていました。

無人駅ですがちゃんと駅舎もあります。

そして秘境の駅の表示も立っていました。小雨降る中駅をぶらぶらしているとあっという間に発車時間。列車は一旦バックして引き上げ線に入ってから本線へと出発してゆきます。JR東日本姨捨駅では運転士が運転席を移動することなく後退運転でスイッチバックしていますが、JR四国は運転士がその都度運転席を移動してスイッチバックしています。運転士が客室を通ると乗客が拍手でお迎え。これには運転士さんちょっと恥ずかしそうです。

坪尻駅の引き上げ線の脇にはちょっとした滝が。列車はスイッチバックをして行ったり来たりするので、2度見られます。
坪尻駅を発車して長い猪ノ鼻トンネルで峠を越えると讃岐うどん県。勾配を下り、列車は讃岐財田駅でも運転停車。

この駅では地元の家族連れに出迎えられました。雨の降る中ありがたいことです。

讃岐財田を出て讃岐平野に列車は降りてきます。やがて車窓に金刀比羅宮のある象頭山の山を眺めると、琴平駅に到着します。


しあわせランド四国〜9

2019-02-22 19:37:19 | 旅行


列車は阿波池田駅に到着。ここで上下の特急南風の行き違い待ち合わせをするのですが、岡山行きの特急南風はアンパンマン列車が使用されているようです。乗客はホームに出て駅員さんなどの歓迎を受けます。

ホームにある自動販売機と空き缶・ペットボトル入れは四国まんなか千年ものがたり仕様になっていました。本物とあわせて撮ってみます。

ホーム上には祖谷のかずら橋を再現したものも。大歩危駅にもかずら橋を再現したものがありました。ホーム上をぶらぶらしているとあっという間に時間は過ぎ、気がつけば特急南風は発車していました。そしてこちらの列車も発車時間。駅員さんや整備スタッフに見送られて阿波池田駅を発車します。


阿波池田駅を発車する頃に食後のデザートとコーヒーが出されました。お菓子は徳島市内の和菓子店の調整でした。コーヒーとともに車窓を見ながらいただく和菓子もまた美味しいものです。が、和菓子にはやっぱり暑いお茶かな…。
土讃線は阿波池田を出ると吉野川を渡り讃岐山地の登りへと差し掛かります。吉野川を渡るあたりはオメガループとは言いませんが、線路は大きく迂回をしており、これから向かう箸蔵山付近が車窓に見えます。

吉野川橋りょうを渡るとたくさんの案山子とともに手を振ってくれている人たちが。先ほどいただいた遊山箱の監修をしている味匠藤本の皆さんだそうです。小雨降る中ありがたいことです。感謝の意味も込めて手を振らせていただきました。

列車は吉野川を渡ると勾配を登ってゆきます。次第に先ほど通ってきた池田の町並みや吉野川が眼下に見えてくるようになります。そして箸蔵を通過するとトンネルへと入ってゆきます。

長いトンネルを抜けるとすっかり有名になってしまった秘境駅に到着します。


しあわせランド四国〜8

2019-02-20 20:30:04 | 旅行

阿波川口駅に着く前にお食事が届けられていました。すぐに駅に到着してしまったので食べるわけにいかず、阿波川口駅発車後にいただくことにします。

遊山箱に入ったお弁当形式のようです。

開けてみるとお重が三つ入っていました。取っ手も付いていてこのままお持ち帰りして使いたい感じです。でも、この遊山箱は持ち帰れず、代わりに空の遊山箱が車内販売で販売されていました。

こちらがお重の中身。三好市の日本料理「味匠藤本」の料理長監修の「おとなの遊山箱」です。この日(2/9)は冬のメニューでした。それでは中身のご紹介です。
 一の重
  珍味入 季節の和え物
  鰆柚香焼き
  海老芝煮
  若鶏葱焼き、玉子焼き
  トリュフボール
  紅白かまぼこ、季節のお煮しめ
  梅玉子
 二の重
  半月押し寿し
  ちりめんごはん
  梅しそごはん
  五色ごまごはん
  弥生巻き、金紙包み甘らっきょう
    *徳島県産米使用
 三の重
  牛肉あぶり焼き
  四季の果物(いちご) 


また後から椀物としてにし阿波もてなし汁が出てきました。15時前後のお食事タイムでどうかと思いましたが、全体的に少量で作られており、また味も抑えられた感じで美味しくいただけました。うずらの卵を梅酢につけて色付けをしている梅玉子などはなかなかいい仕事をしています。流れ行く景色を眺めながら食べるというのもまた格別です。

食事をしているうちに第1吉野川橋りょうを渡ります。この辺りは大歩危小歩危峡を通り過ぎた吉野川が、四国山地にぶつかり向きを変えて徳島方向へと流れていくところになります。

景色を見ながら食事を楽しみ、食べ終えた頃に阿波池田駅に到着しました。ここで上下の特急南風と待ち合わせのために停車します。もちろんホームでは駅員さんなどがお出迎え。ホームに降りることができます。


しあわせランド四国〜7

2019-02-19 20:04:00 | 旅行

観光列車「四国まんなか千年ものがたりしあわせの郷紀行」号は、1421定刻に大歩危駅を発車します。

大歩危駅を発車する際には地元の方々や、駅前の歩危マートのお店の方々の見送りを受けて出発します。列車は大歩危峡を見ながらゆっくりと走ってゆきます。とはいえ土讃線からはトンネルと木々に阻まれてあまりきれいに見られないのが少々残念です。

対岸にある道の駅おおぼけからも地元の方々やお客さんなどのお見送りを受けます。このあとあちこちで手を振っている人がいて、一種のおもてなしになっています。四国八十八箇所巡礼のお遍路さんをお接待をしてきた四国の人々のおもてなしの心を随所で感じました。

木々の間からではありますが、大歩危峡の景色を見ることもできます。特急列車のように高速で走らず、のんびりと走るので結構見ることができます。

歩くような速度で第2吉野川橋りょうを渡ると、大歩危峡と小歩危峡の境目になり、車窓の左手に大歩危峡、

右手に小歩危峡の景色が見えます。ゆっくりとした速度で橋りょうを渡ってゆくので、大歩危小歩危峡を存分に楽しむことができます。第2吉野川橋りょうを渡ると程なくして小歩危駅、列車はここで下り特急南風との行き違い待ち合わせのために運転停車します。

ここで何か冷たいものを飲みたくなったので、アイスコーヒーを。景色を見ながら飲むコーヒーもまた格別です。

小歩危を発車しても車窓には小歩危峡の景色が広がります。トンネルを抜けた先のカーブでは減速をして撮影タイム。運転台後ろに行って撮影します。

国道よりも高い位置にあり、ひらけているのでこちらも景色を楽しむことができます。しかし、川の水の色のきれいなこと。曇りのお天気ですが、青々とした川の色に惹かれます。

そんな景色を堪能していると阿波川口駅に到着。ダイヤ上は運転停車ですが、ここでドアが開き下車することができます。地元の方々やタヌキさん?に出迎えられました。

阿波川口駅は四国まんなか千年ものがたりが運転開始した際に改装されSLの形をしたタヌキの駅舎になっていました。この駅では地元の特産物の販売や、甘酒のご接待、さらには乗客全員での記念撮影がありました。その撮影機材はデジタルカメラではなく、なんとiPad。まあ、撮影したデータを加工できますからそっちの方が都合がいいのでしょうけど、iPadで記念撮影とは時代は変わりました。


しあわせランド四国〜6

2019-02-17 12:18:36 | 旅行

「四国まんなか千年ものがたり」号の車両外部を存分に観察したので、早速車内へと入ってみます。

今回指定されたのは3号車、秋彩の章です。白い壁でおおわれたデッキから客室へ入るドアも木目が美しいドアです。

またドアの上にある照明のデザインも、ランプをイメージしているのでしょうか。

客室内は2人がけのボックスシートと4人がけのボックスシートが互い違いに配置されています。互い違いに配置されているので、反対側の窓の車窓まで楽しむことができるようになっています。そのためにこの3号車の定員は22名。1号車は24名、2号車は11名で3両合わせても57名とバス2台分の定員で、かなりゆったりとしています。

そして指定されていたのは、運転席寄りに6席あるカウンター席でした。お1人様はこちらに指定されるようです。

カウンター席には座席表示を兼ねた照明がついていました。この灯りの色といい全体の照度といい落ち着く明るさです。

乗車時にテーブルの上には走行する路線のマップやカードなどが置かれていました。

車両の天井には格子状のデザインが施されており、その上は鏡張りになっていました。鏡張りといっても上を見なければ見えないので特に気にはなりません。

カウンター席のすぐそばは運転台。ここには乗降用デッキがあったのですが、ドア部分にガラス窓をはめ込んで車窓が見えるようにしてありました。またキハ185系独特の半室運転室をうまく利用して展望が楽しめるようになっています。車窓を見たくなったときや、前面展望を楽しみたいときはこちらに来れば楽しめそうです。