観光列車「四国まんなか千年ものがたりしあわせの郷紀行」号は、1421定刻に大歩危駅を発車します。
大歩危駅を発車する際には地元の方々や、駅前の歩危マートのお店の方々の見送りを受けて出発します。列車は大歩危峡を見ながらゆっくりと走ってゆきます。とはいえ土讃線からはトンネルと木々に阻まれてあまりきれいに見られないのが少々残念です。
対岸にある道の駅おおぼけからも地元の方々やお客さんなどのお見送りを受けます。このあとあちこちで手を振っている人がいて、一種のおもてなしになっています。四国八十八箇所巡礼のお遍路さんをお接待をしてきた四国の人々のおもてなしの心を随所で感じました。
木々の間からではありますが、大歩危峡の景色を見ることもできます。特急列車のように高速で走らず、のんびりと走るので結構見ることができます。
歩くような速度で第2吉野川橋りょうを渡ると、大歩危峡と小歩危峡の境目になり、車窓の左手に大歩危峡、
右手に小歩危峡の景色が見えます。ゆっくりとした速度で橋りょうを渡ってゆくので、大歩危小歩危峡を存分に楽しむことができます。第2吉野川橋りょうを渡ると程なくして小歩危駅、列車はここで下り特急南風との行き違い待ち合わせのために運転停車します。
ここで何か冷たいものを飲みたくなったので、アイスコーヒーを。景色を見ながら飲むコーヒーもまた格別です。
小歩危を発車しても車窓には小歩危峡の景色が広がります。トンネルを抜けた先のカーブでは減速をして撮影タイム。運転台後ろに行って撮影します。
国道よりも高い位置にあり、ひらけているのでこちらも景色を楽しむことができます。しかし、川の水の色のきれいなこと。曇りのお天気ですが、青々とした川の色に惹かれます。
そんな景色を堪能していると阿波川口駅に到着。ダイヤ上は運転停車ですが、ここでドアが開き下車することができます。地元の方々やタヌキさん?に出迎えられました。
阿波川口駅は四国まんなか千年ものがたりが運転開始した際に改装されSLの形をしたタヌキの駅舎になっていました。この駅では地元の特産物の販売や、甘酒のご接待、さらには乗客全員での記念撮影がありました。その撮影機材はデジタルカメラではなく、なんとiPad。まあ、撮影したデータを加工できますからそっちの方が都合がいいのでしょうけど、iPadで記念撮影とは時代は変わりました。