怪奇大作戦セカンドファイル・昭和幻燈小路

 怪奇大作戦・セカンドファイルのファイル2。  待望の実相寺昭雄監督が脚本で参加、亡くなる前の最後の 作品といったところか。  監督は実相寺監督の愛弟子の北浦嗣己というのもそそられる。  東京下町で原因不明の電波障害が発生し原因究明のため捜査に 加わったSRIの牧と三沢は住民157名と共に行方不明になる。  そして牧達は過去と現在が渾然一体となった不思議な空間に 迷い込み妙な体験をするのだった。  地蔵のような仏像が出てきたり、都電のチンチン電車の音や 紙芝居屋の拍子木の音などもかなりのインパクトを与えるのを みると実相寺作品テイスト満載である。 . . . 本文を読む
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ドラゴカットの悲劇

 先日‘ロッキー4’が地上波の民放でOAされていた、私も 10回以上は見ているにも拘わらずついつい見ていた。  そしてロッキーと戦うイワン・ドラゴの髪形を見て蒲田時 代を思い出したのだ。  蒲田時代の88年頃‘ドラゴカット’というヘアスタイルが 流行っていた。角刈りのようにサイドを高く刈り上げトップ を立たせたようなスタイルだ。  これは当時アメリカ男子バレーチームのセッター・ドボラ ックらがやっていて‘カッコいい’と評判になっていた。  当然のように20代のお客さんはこのドラゴカットを注文する 人が多かったのだが、ある日大学生のお客さんがドラゴカット に関する笑うに笑えない話をしてくれた。 . . . 本文を読む
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怪奇大作戦セカンドファイル‘ゼウスの銃爪’

 NHKハイビジョンでOAされていた怪奇大作戦・セカンド ファイルが昨夜ようやくBS-2で第1話がOAされた。  68年にOAされたオリジナル版で描かれた現代社会の複雑 怪奇な心の闇によって引き起こされる事件は、現在の方が はるかに実感が沸く今日この頃だ。  セカンドファイルは3話構成で昨夜OAされたのは第1話。  冒頭携帯電話で会話中の女が突然人体発火によって焼死 し、事件は科学捜査研究所のSRIに持ち込まれる。  的矢所長の岸部一徳と町田警部の寺田農のコンビがオリ ジナルに負けずいい味を出している。  意外だったのが田中直樹が猪突猛進の三沢をしっかり演 じていた事だ、お笑い系なので‘大丈夫か?’と思ってい たのだが希有だった。  電話の通話中に人体発火での焼死といえばオリジナル版 では‘恐怖の電話’を思い出す。考えてみると‘恐怖の電 話’は最初に撮影に入り第1話に持ってこようとしたものの 収録スケジュールのため第4話に回されたものだ。 . . . 本文を読む
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