イギリス文化を象徴しているサンダーバードのシーン

 個人的に子供の頃ウルトラ以上に熱中していたのがサンダーバー
ドで基本怪獣など登場しないレスキューものながら、いつも楽しみ
に見ていたし特に各サンダーバードメカの発進シーンは見どころの
一つだった。

 またサンダーバードにはペネロープという諜報活動をする女性が
登場し父親は国際救助隊の資金援助をしているという設定になって
いるが、この2人がサンダーバード基地がある島・トレーシーアイ
ランドを訪れた時のEPで今となってはイギリスらしいシーンがあっ
たのだ。

 それはトレーシー一家とペネロープ父娘が談笑して話が盛り上が
ったところで、父親であるジェフが執事のキラノに飲み物を持って
来るように頼むシーン。

 ここでキラノが飲み物を盆に載せて持って行こうとするとペネロ
ープの執事・パーカーが‘ペネロープ様の飲み物は私が’と横取りし
ようとするのでキラノも‘ここはトレーシー家で、ここの執事は私
だから私が持って行く’と断る。

 するとパーカーは‘お前さんのやり方はなってないから私が手本を
見せるので、それを見ながら勉強するように’と言うと‘トレーシー様
は私のやり方で満足されている’とキラノが言い返す。

 ‘それはあなたが言ってもできないのでトレーシー様は諦められて
いるけど、本当は私のようなやり方でやって欲しいに違いない’と譲
らず、最終的に‘貸せ、貸さない’で飲み物を載せたお盆の引っ張り合
いになり飲み物をひっくり返してしまうという予想通りのオチ。

 子供の頃は単なるコメディシーンとして笑っていたが、イギリス
では階級社会が歴然としており人種的にも白人>黒人>アジア人の
順になっているようだから黒人のパーカーがアジア人のキラノに対
して上から目線という事になる。

 こういったところをサラリと描いているので、サンダーバードが
イギリス作品でイギリス文化を反映している事を実感するのだ。

 

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