ウルトラマンネクサスのEP33では水原沙羅の口からTLT成立の概要が語ら
れる。
通常の作品では怪獣や侵略者の襲来に対して組織されるというのがパターン
で、持っているスーパーウェポンも当然ながら自前の地球製だ。
ところがTLTが使っている装備は宇宙から来た‘来訪者’から譲り受けた事が
今回のEPで判明するのだが、こういうのは異例だろう。
「20年前にアメリカの砂漠地帯に墜落した謎の発光体から捕獲した不定形の
生命体=来訪者からオプチカルカムフラージュやメモレイサーなどのオーバー
テクノロジーを初めとした数々の知識や情報を得たのだが、これらの使用は来る
べきスペースビーストによる地球の滅亡を防ぐためという条件付き」
と水原沙羅の口から語られるのだった。
つまりビーストを攻撃するディバイトランチャーやクロムチェスターなどの兵器は
まだしもクロムチェスターを一般の人間が見る事ができないカムフラージュ機能
や、ビースト目撃者の記憶をメモリーポリスが消すメモレイサーというのは地球産
ではなく来訪者から譲り受けたテクノロジーだというのが分かる。
これはウルトラ警備隊の上部組織である地球防衛軍がウルトラセブンからM78
星雲のテクノロジーを‘侵略者からの地球防衛’を条件に譲り受けるようなもの
だろうし、だからこそナイトレーダーの攻撃が意外にビーストに効果的だったの
だろう。
この手のパターンは平成ゴジラのメカゴジラやモゲラに行き着く。
つまりvsキングギドラで登場した未来人が一旦 北海道でゴジラに敗れオホー
ツク海に沈んだキングギドラを引き上げてメカキングギドラとして改造して
20世紀の東京でゴジラと戦う。
ゴジラを沈めたもののメカキングギドラは大破。
そのメカキングギドラを引き上げて未来人のテクノロジーを使いメカゴジラや
モゲラがGフォースによって作られていったというのが平成vsゴジラシリーズの
流れだったが、ウルトラマンネクサスにも この流れがあるのだろうと思う。