佐藤世那は仙台育英出身の投手のジンクスを破れるか

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 昨年秋の明治神宮大会で優勝し、今年の夏の甲子園で準優勝した
仙台育英のエース・佐藤世那がバファローズに6位指名されて入団
した。

 今年の8月下旬から開催された野球のU-18世界選手権でも決勝で
先発したのだから同世代ではトップレベルの投手という事になるの
だが、気になるのが‘仙台育英出身の投手はケガに泣かされる’と
いうジンクスだ。

 仙台育英出身の投手といえば89年夏の準優勝投手・大越基や94夏に
甲子園出場した金村暁、そして06夏&07年春夏に出場している佐藤
由規が有名である。

 大越は93年にホークスに入ったものの97年から野手に転向しているし
金村も故障がちの投手ではあった。

 そして甲子園で当時最高速の155㌔を投げた佐藤由規は指の豆や
肩の故障に悩まされて今年まで通算26勝に終わっているし、故障
がちのため遂に来シーズンからは育成契約となった。

 ここまで高校野球の名門校・仙台育英出身の投手達がプロ入りし
てから故障が多いのは高校時代の投げ過ぎだけではなく、高校時代
の練習習慣によるものではないかと個人的には思うのだ。

 大越基は‘仙台育英では自分が入学する前から投手の肩は消耗品
という解釈で、投げ込みは殆どやらなかった’と以前語っていたの
だが、ご存知のように日本のプロ野球のコーチをはじめマスコミも
投げ込み至上主義者が主流で権藤博のように投手の肩を消耗品と
主張するOBは少数派なのでプロ入りしてから投げ込みを多くやる
事になる。

‘鉄は熱いうちに打て’というように高校時代に投げ込みをしてない
投手がプロに入ってやると故障の原因になるのではないかと思うし、
実際に佐藤由規などは最初は指の豆に悩まされた事など象徴的では
ないかと思う。

 日本のプロ野球界&マスコミには‘プロの世界は どんな調整法を
しても結果が良ければいい’といった大人の考えがないので、本来
ならば投げ込みを推奨するチームと否定するチームがあればいいの
だが残念ながらそれはない。

 バファローズのコーチが投げ込み至上主義ではない事を祈りたい
のだが、果たして日本の球界にそこまで体を張って投手を守れる
コーチがいるのか?大いに気になるところである。

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