北京五輪競技4日:五輪の神に愛されし谷本歩美

 今日は連覇がかかる体操男子団体決勝と、競泳のファイナルがある。

 予選では中国に5ポイント差を付けられての2位通過だけに連覇は、
かなり厳しいと思われていた。

 中国と同じ組に入った日本は最初の床で大きなミスがなく、中国相手に
リードして終了。
 あん馬で中国に逆転されたものの、ここは想定内。
 ところが課題の つり輪で2ポイントリードされ、跳馬では坂本が着地で
大きくマットを はみ出すなど2人が失敗。
 ここで5ポイント以上の差を付けられ勝負はついた。
 しかも つり輪と跳馬の不調でアメリカにも逆転され 銀も危ないかもと
思われたが平行棒と鉄棒で持ち直し、アメリカが最終種目のあん馬で
2人失敗した事もあり再逆転して銀を確保した。

 正直なところ連覇を目指してダメになるとメダルすら確保できない可能
性があった。
 事実 残り2種目を残して勝負がついたときに失速してもおかしくなかった
が、しっかりと銀を確保したのは評価してやりたい。

 一方の競泳は最初に行われた女子200m自由形Sファイナルで上田春佳
は 1組6位で全体13位に終わりファイナル進出ならず。
 続く男子200m自由形ファイナルは奥村幸大が7位に入り、優勝は世界新
を出したマイケル・フェルプスで2位に朴泰桓が入った。

 女子100m背泳ぎファイナルは中村礼子が50m通過時点では3位だった
が、後半失速し6位に終わる。伊藤華英は8位。

 男子100m背泳ぎファイナルはアーロン・ピアソルが世界新で優勝し宮下
純一は8位に終わる。 女子100m平泳ぎでも北川麻美が8位。

 一方Sファイナルの男子200mバタフライは松田丈志がマイケル・フェルプ
スに次いで2位通過という快挙。残念ながら柴田隆一は2組7位で通算13位
となり、Sファイナル敗退となった。

 また女子200m個人メドレーでは平泳ぎを泳いだばかりの北川麻美が
日本新を出して通算8位タイとなり、スイムオフでも記録を更新しファイ
ナル進出した。

  前日男女揃ってメダルを逃した柔道。

  男子81㌔級に出場した小野卓志は昨年の世界選手権優勝者で優勝
候補筆頭のチアゴ・カミロ(ブラジル)に‘技あり’を奪われて初戦敗退。
 悪いことにカミロはQファイナルでドイツのオーレ・ビショフから合わせ技
一本負けしたため、敗者復活戦にも回れず敗退となる。

 女子63㌔級はアテネで全試合一本勝ちした谷本歩美が登場。
 初戦でベネズェラのバレットに相手の技を崩して横四方固めで一本勝ち。
 Qファイナルでは韓国の孔慈英と対戦し、先に指導を取られるが2分過ぎ
に寝技に持ち込み上四方固めで一本勝ち。
 Sファイナルではキューバのベテラン・ゴンサレスに序盤から攻めまくり、
指導でポイントリードすると小内刈りで寝技に持ち込み横四方から崩れ
四方に移行して抑え込んで3試合連続の一本勝ち。

 ファイナルでは相性の悪いフランスのリュシ・ドコスと対戦。
 積極的に攻め上げドコスの大内刈りに対処してかわしながら内股を決め
見事な一本勝ち、北京でも全試合一本勝ちという快挙で連覇に花を添えた。

 それにしてもアテネ後は故障続きなどでパッとせず、選考会でも敗れて
選ばれていたため批判も浴びたが それを吹き飛ばす見事な試合振り
だった。


 谷本には五輪の神から愛されているのか?

と思えるような勝ちっぷりだ。

 レスリングのグレコローマンが始まるが、アテネの雪辱を期する60㌔級
の笹本睦はアルメニアのカレン・ムナツァカニャンに勝って2回戦に進み
4年前に微妙な判定で敗れたブルガリアのアルメン・ナザリャンに残り
4秒で追い付かれ逆転負け。
 しかもナザリャンはQファイナルで敗れたため敗者復活戦にも回れず。

 谷本とは対照的にホントに運がない!

 夜の競泳予選に男子200m平泳ぎで北島康介登場。
 最終組で泳ぐが流して泳いでいるのがミエミエで、最終組4位・全体6位で
Sファイナル進出。ただ一緒に泳いだ末永雄太は7位・全体17位で予選敗退。

 女子200mバタフライは前回銅メダリストの中西悠子が予選3組2位・
全体3位、星奈津美は全体の6位でSファイナル進出。
 更に嬉しいことに男子800mリレーでは1組に登場した日本が4位に入り、
全体7位でファイナル進出。

これまた快挙だ!

 女子サッカーはグループリーグ最終戦でシドニー五輪で金のノルウェーと
対戦。
 27分に先制されたが4分後に追い付くと後半はOGで勝ち越し、更に3点
を追加して5-1で快勝してグループ3位となりQファイナル進出を決めた。 

 今日から女子ソフトが始まる。
 4年前同様オーストラリアとの初戦。
 4年前も初戦で対戦し、先制したのに逆転負けして金を逃す原因になっ
た。
 1回裏に3ランで先制するが2回に2本のHRで追い付かれ4年前の悪夢を
思い出したが、その裏に内野ゴロで勝ち越し4-3。
 その1点をエースの上野が守りきり逃げ切った。 

  なお残念ながら肉離れを起こした女子マラソンのエース・野口みずきの
欠場が決まった。
 先は長いので強行出場してリタイアし、故障を悪化させるよりもいい。

 勇気ある決断だと思う。 

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コメント
 
 
 
ホントのホントに (柴田真紀)
2008-08-13 00:18:50
 テレビを見る時間がないいいいいいい!!!!
DVDに、貯まっている番組を消化できるのは、お盆休み明けになるのかああああああ!!!(嬉しい悲鳴)
 
 
 
勝った試合は (こーじ)
2008-08-13 22:34:34
>柴田真紀様
 勝った試合は何度も見たくなりますが、負けた試合は見る気がしないです。
 だから貯まった方が、いいかもです。
 
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