NHKと民放ではドキュメントの切り口が違うと実感した

 早いもので来週はロンドン五輪が始まっているのだが、今から36年前の今日
行われた
のモントリオール五輪の男子体操自由演技。

 五輪4連覇中だった日本は初めて初日の規定演技でソ連にリードを許す展開
だった
のを この日に行われた自由演技で逆転しての団体5連覇達成だった。

 実は5年生になった長男の宿題で自主学習というのがあり好きなテーマを研究
した
レポを1・2ページにまとめて提出するのだが、毎日のようにあるのでネタ
切れのように
なっているので 先日私が出した課題がモントリオール五輪で男子
体操が団体総合
5連覇を達成したドキュメント。

 今年はオリンピックイヤーという事で以前も各国がオリンピックで獲得した柔道
と体操
のメダル数の比較などを出したし、40年前に行われたミュンヘン五輪で
男子バレーが
金メダルを獲得するまでのドキュメントを見せて感想を書かせたり
したのだった。


 ミュンヘン五輪男子バレーとモントリオール五輪男子体操団体5連覇のドキュ
メントは
いずれも90年代半ばにTV朝日の驚きものの木20世紀でOAされた
ものを保存版に
していた。

 ところが先日NHKのBSで同じくモントリオール五輪の男子体操のドキュメント
がOA
されていたので見比べてみると、やはり同じテーマでも民放とNHKでは
切り口が違うと
実感した。

 モントリオール五輪男子団体5連覇は2年前の個人総合世界王者・笠松茂が
大会
直前になって盲腸炎で摘出手術を受ける事になり補欠の五十嵐が出場
するハメに
なったのだが、個人総合優勝候補筆頭の笠松の穴が大きく規定で
ソ連にリードを許す
という4連覇中ではなかった展開に追い込まれる。

 しかも2日目の自由演技では3種目めのつり輪で藤本が膝を痛めてリタイアし
6人
での演技を5人でするハメになった。

 当時のルールでは出場6人中上位5人までのスコアをカウントするのだが5人に
なったという事は1人も失敗できない状況に追い込まれたわけだが、そこで残った
5人がノーミスの演技を見せてソ連を逆転して5連覇を達成するというもの。

 TV朝日版は日本のライバルであるソ連の謀略(国際体操連盟会長がソ連人
なったので自由演技の種目順に手を加えたり、膝を痛めた藤本に痛み止めの
注射を
打たせないばかりか医務室に監禁したり)なども交えていたのが印象深い。

 一方NHK版はソ連の謀略には一切触れず起こった事を淡々と流していくのだが
国内選考会の映像や規定演技の映像など当時OAしていた局ならではの、これ
まで
のドキュメントでは殆ど見た事がない映像までが流されていたのには感心
した。


 長男はソ連の謀略などが描かれたTV朝日版の方が印象深かったようで、そち
らの
話を中心に感想を書いていたのを見ると民放バージョンは基本的に初心者
向けなの
に対しNHKバージョンがコアなファン向けになるのかと思うのだった。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
コマネチ! (柴田真紀)
2012-07-21 23:48:35
モント五輪では、
レスリングの高田祐司選手が好きでした。
あと、金メダルではなかったけど、アーチェリーの道長選手も好きだったな~。
コマネチが10連続満点出した、なんて知っている人も少ないでしょうね。
そーえば、今度のオリンピックの団長は、モント五輪の柔道の金メダリストですね。
 
 
 
実は (こーじ)
2012-07-22 22:50:35
>柴田真紀様
 モントリオールは私が最初に日程をチェックしながら観戦した五輪でした。

 高田の強さは際立ってましたね。

 コマネチはビートたけしのギャグでしか知らない世代と、そのギャグすら知らない世代ばかりでしょうね。
 
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