松田瑞生らの台頭は嬉しいが

初マラソンでVも “浪速の腹筋娘”松田瑞生これからの課題

 昨日行われた大阪国際女子マラソンで22歳の松田瑞生が25㌔過
ぎにスパートをかけた前田穂南を30㌔過ぎで追い越してトップに
立つと、そのまま独走態勢に入り2:22:44で初マラソン初優勝
を飾った。

 昨年の世界陸上ロンドン大会1万m代表の松田がトラック上がり
のスピードで世界陸上ロンドン大会マラソン代表の安藤友香だけ
でなく、既にグランドチャンピオンシップ出場権を得ている前田
をも破っての優勝だけに女子マラソン界を覆っていた沈滞ムード
を吹き飛ばすニューヒロイン誕生で瀬古利彦らも‘野口みずきよ
りも上’という評価をしている。

 実際に野口らが引退した後はタイムよりも日本人順位に拘って
低調なレースが続いていただけに、関係者の気持ちは分からない
でもないが一抹の不安はある。

 それは昨日のコンディションが雪が舞う寒さの中でのレースだ
という事で、松田自身は寒いのが苦手というが冬のレースと五輪
本番の夏のレースは別物だから五輪での活躍を保証するものでは
ない。

 以前から大阪国際は開催時期とコース設定などを含めて五輪
代表選考レースでは最もタイムが出やすく、ゆえに大阪で代表
権を取った選手の成績は今ひとつだった事が多々あった。

 また昨日のレースは日本のスピードランナー達の国内No1決定
戦的な性格があったのだが海外の強豪ランナーと走った時に今回
のようなレースができるとは限らないし、五輪や世界陸上のよう
な緊張感のある中でのレースで今回のような走りができるかどう
かは未知数だ。

 つまり昨日の松田の快走は世界と勝負できるポテンシャルを証
明した形ではあるものの暑い中で強豪が本気で勝ちに来たレース
でどこまで自分のレースができるとは限らないので、今後は川内
優輝ほどではなくとも海外の賞金レースにガンガン出場して駆け
引きを学んでほしいもの。

 というワケで松田らの真価が問われるのは来年の世界陸上だと
思う。

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