短期決戦の鬼？マリーンズ

　今年のプロ野球はベイスターズがリーグ3位からの日本一という
‘下克上’を達成したのだが、リーグ3位からの日本日は10年のマリー
ンズ以来の快挙。

　こうなると年間91勝したホークスに対し71勝のベイスターズが
日本一という事で‘レギュラーシーズンの価値が問われる’などとい
う声が聞かれて来るのだが、前述したマリーンズは前身のオリオン
ズ以来プレーオフを勝ち抜いての日本一が得意なチームだという
のに気が付いた。

　面白い事にマリーンズになってからは、詳細な意味でリーグ優勝
からの日本一はないのだ。

　50年はパ・リーグ優勝してロビンズとの日本シリーズに臨み4勝
2敗で最初の日本一になっているのだが、以後は60年＆70年と10年
ごとにリーグ優勝しているものの日本シリーズではホエールズ&
ジャイアンツに0勝4敗&1勝4敗と敗退している。

　ところが前年から前後期制になった74年に後期優勝して前期優勝
したブレーブス相手に3連勝し、日本シリーズでもドラゴンズに4勝
2敗で勝って50年以来24年ぶりの日本一になる。

　マリーンズにチーム名が変わった05年にリーグ2位からホークス
に3勝2敗で競り勝って日本シリーズに出場すると、タイガースに4
連勝して3度目の日本一。

　さらに10年にはリーグ3位からリーグ優勝のホークスに3勝4敗で
勝って日本シリーズに進出し、ドラゴンズに4勝2敗1分で勝ち4度
目の日本一に輝くなど05年以降の日本一はレギュラーシーズンを
1位通過せずに日本一になっているのだから凄い。

　そういった意味ではマリーンズは、短期決戦に強いチームだと
いえそうだ。