さすがにパッチワークの二番煎じは…死亡の塔

 WOWOWのブルース・リー特集は、昨日が死亡の塔だった。

 死亡の塔といえば39年前に福岡市内で魔界転生を見に行った時に
同時上映されていたブルース・リーの出演作品らしいが、ブルース
・リーファンの我々にとって当時の常識は死亡遊戯で既に蔵出し映
像は出払っているという事だったので正直言って同時上映だから見
たという代物だった。

 そして‘ブルース・リー’を冠しているものの案の定、燃えよドラゴ
ンの映像を中心にして作られているのだが驚愕したのは途中でリー
演じるビリー・ローが死んでしまう事。

 それからは弟のボビー・ローが中心になって物語は続くのだが、
いわゆるジャッキー・チェンやユン・ピョウらが出演していた香港
映画のノリで物語は進み最終的に死んだはずのビリー・ローの友人
チン・クーが事件の黒幕でボビーは敵の要塞で激闘の末に兄の仇を
倒して終了という展開。

 個人的にはビリーが死んでいるものの死亡遊戯の時みたいに実は
生きていてボビーの救援に来るのでは?と思っていたのだが最後ま
で復活せず。

 ビリーがチン・クーと茶を飲むシーンは燃えよドラゴンで依頼人
のブレイスウェイトと茶を飲むシーンを挿入していたり、チン・ク
ーの葬儀に出席するため東京に行く前に師匠を訪ねるのだがコレが
燃えよドラゴンにも出演してた高僧で話をするシーンが度々使用さ
れるなどの心配りはあった。

 しかしいかんせん代替え役者がボビー・ローを演じたタン・ロン
でブルース・リーを意識した演技はしているものの、やはり本物を
見ている者の目はごまかせず一本立てで見ていたら金返せ状態だと
思う。

 ちなみにクレジットの題名が死亡遊戯Ⅱになっており、それで主
役の名前がビリー・ローなのかと思った次第。

 それにしても死亡遊戯で生前のブルース・リーのシーンをつぎは
ぎして製作しヒットした事から、今度は燃えよドラゴンの未公開シ
ーンなどをつぎはぎして作ったようで製作のレイモンド・チョーの
商魂逞しさは理解するが所詮は二番煎じという事だろう。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 明後日から始... 藤田ジャイア... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。