今日は12月8日で太平洋戦争の開戦記念日だが、ヒーローネタ的
には円谷プロの怪奇大作戦の主役格・牧史郎の誕生日でもある。
もともと怪奇大作戦は警察が解決できない事件を最新の科学で解
明していく捜査チーム・SRIの活躍を描いているのだが、内容的に
重いテーマが多いので熱血直情型の三沢京助よりも知的な牧史郎の
方が主役的になっていた。
牧史郎を演じた岸田森が沈着冷静な中にも狂気を秘めたキャラを
熱演したため‘早過ぎた名作’と呼ばれる同作品ではリメイクを
希望する声が多かったものの、岸田森が82年に早逝したため牧を
演じるのは誰がいいのかと話題になっていたのを思い出す。
怪奇大作戦は07年にセカンド・ファイルとして13年にはミステリー
・ファイルとしてリメイクされているのだがセカンドファイルでは
西島秀俊、ミステリーファイルでは上川隆也が演じているものの
仕方ない事ではあるが岸田森の域には達してないのが実状だし今後
リメイクされる時にも牧役を誰が演じるのかは最大の問題になる
だろう。
牧はミステリー・ファイルの中で犯罪者の心理に近づき過ぎて
犯罪者スレスレになるという描写があったが、これなど上川隆也
ではなく岸田森が演じたらどうなっていただろうと興味深々だった。
西島秀俊にしろ上川隆也にしても名優ではあるものの、こうして
みると岸田森という俳優の力がいかに凄いものかというのを実感
してしまう牧史郎のキャラである。