国内メジャー初Vの石川遼が語る日米の実力差
先週開催された男子ゴルフの国内ツアー最終戦の日本シリーズで
石川遼が、2位に5打差を付ける4日間通算-14で初の日本タイトルを
獲得した。
石川は主戦場にしているアメリカツアーでは辛うじてギリギリで
シード権を獲得したのに対し、日本ツアーでは一転7戦して2勝する
など好調を維持しているのを見ると日本ツアーの ぬるま湯ぶりが
嫌でも目立つ。
聞くところによると今シーズンの日本ツアーで複数優勝したのは
石川の2勝以外では賞金王を取った金庚泰の5勝のみというのだから、
全体の順位を無視して‘日本人○位’に拘る日本のマラソン並みの
体たらくだろう。
これを見ると好スコアが出やすいコース設定で盛り上げようと
する主催者に対し、出場選手達も簡単過ぎると反対するどころか
難易度の高いコースに対して難色を示すなど意識の低さが目立つ。
‘艱難辛苦汝を玉にせん’という言葉があるように普段から難易度
の高いコースでプレーしていると必然的にレベルも上がるのに対し
て、楽なコースばかりでプレーしていると それが当たり前になり
マスターズや全英などの海外メジャートーナメントに出場すると
化けの皮が剥がれて優勝争いすら絡めず予選敗退ばかりになる。
すると恥をかきたくないので国内ツァーで稼ぐ事に専念するの
だが、先述したように難易度の高いコースではスコアが悪くなる
ので選手達から不満が出て主催者側も難易度を低くするという悪
循環に陥っている。
ラグビーが今年のW杯での活躍で人気が復活したように日本の
ゴルフ界の人気回復には国内ツアーにスター選手を縛り付ける
のではなく、海外ツアーで勝てる選手を出していくというのが
まともな人気回復策ではないだろうか。
日本のゴルフ界も賞金王を取った選手は石川のように5年間
ぐらいは海外ツアーに参戦させるようバックアップし、海外の
メジャーツアーに出場資格があっても参加しない者にはシード
権を剥奪するぐらいの思い切った手を打たないと人気回復は
ないだろう。