西岡利晃の引き際に ついて

西岡「倒したかった」=次戦引退は明言せず―プロボクシング(時事通信) - goo ニュース

 日本時間の10月2日にラスベガスで元2階級制覇王者のラファエル・マルケス
に3-0の判定勝ちした西岡利晃が所属する帝拳ジムの本田明彦会長が‘次の
防衛戦が西岡のラストマッチにする’とコメントしたのに対し、西岡自身は‘今は
次の事は分からない’と言っていた。

 西岡も最年長防衛記録となる35歳での防衛成功は賞賛されるが、ラスベガス
のビッグマッチを これから次々と こなして行くには年齢的に厳しくなる事は予想
できるし、だからといって今さら格下の相手と戦って小金を稼ぐというのも現実
的ではない。

 これから衰える事があっても上がる事はない状況で更なるレベルの高い相手と
試合をしていけば、何かがあってからでは遅い事もあるので本田会長のコメントは
十分理解できる。

 思えば西岡が世界を取ったのは32歳の時。
 いわゆる‘最後の一花’的なチャンスを生かした形だったのだが、ターニング
ポイントになったメキシコでジョニー・ゴンサレスを逆転KOした2度目の防衛戦の
前には
‘メキシコでスーパースターのジョニゴンとやる事によって勝てば評価が上がるし、
負けても いいファイトをすれば更なるビッグマッチに声がかかる’
と入札に負けメキシコ開催になったにも拘らずチャンス到来的な事を本田会長が
言っていたのを覚えている。

 つまり33歳になる西岡が これから上がり目になる事を予測していたのだろう。

 メキシコでジョニゴンをKOし、昨年10月に1位のレンドール・ムンローを倒せ
なかったとはいえ圧勝した事でビッグマッチへの時期やよしと考えての今回の
ラスベガス進出となったのだろうが西岡も既に35歳。

 西岡本人も二宮清純とのインタビュー番組で‘残り2・3試合で・・・’と言っていた
ので、本田会長も その事を知っての‘次戦での引退試合’発言だと思う。

 西岡は2010年以降は年2試合のペースになっていて、これは年齢的にも最適
だと考えると残り2試合すると36歳になるので確かに引き際として最高だろうし
過去に引き際を誤ったボクサーの例は国内外を問わずにいくらでもある。

 それぐらいボクサーにとって引き際は難しいものだから何より西岡本人の気持
ちを尊重したいし、ラストファイトがノニト・ドネアのようなラファエル・マルケス以上
のビッグネーム相手なら文句はないのではないかと思う。

 

 

コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
男の引き際 (怪人太郎冠者@1553)
2011-10-06 21:49:07
一ファンとしては少しでも長く、試合をする姿を見ていたいのも本音ですが、毎度毎度で申し訳ありませんけど、世界チャンピオンは勝つも負けるも強い相手でないと意味がありません。
ハッキリ言って、噛ませ相手に西岡が勝ち続けても嬉しくも何とももないですし、それこそ噛ませ相手に負ける姿など見たくないのもまた本音。

本人や周辺はこれから重大な決断をせざるを得ないかもしれませんが、仮に今引退しても、それは恥ずかしくもなんともないと思います。

惜しまれて 散るは桜の 誉れかな
青バットで知られる大下弘氏の名句です。

余談
名城がタイで世界挑戦するそうです。今度こそ、不名誉記録を断ちきってもらいたいものです。
 
 
 
連投ですみません (怪人太郎冠者@1553)
2011-10-06 21:55:19
ですから、長谷川も世界に挑めない状況でしたら潔く、です。
ウィラポンを破って10回も防衛したんです。それだけでも最強のバンタムを名乗る資格十分です。
西岡ともども晩節を汚す姿は見たくありません。

反面、三バカ大将には「あんなのに負けて」ぐらいになってもらいたいですがね。
 
 
 
そこですよね (こーじ)
2011-10-06 23:19:02
>怪人太郎冠者@1553様
 結局ダメージを被るのが格闘技ですから、相手のレベルが上がれば上がるほどリスクは大きくなるわけで
年齢を重ねると反射神経も鈍るわけですしね。

 名城は あのスタイルでは判定勝ちは厳しいでしょうから、期待したいのですけど・・・・
 
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