今日ラスベガスのMGMグランドガーデンで行われたWBOウエルター級タイ
トルマッチで、6階級制覇をしているフィリピンのマニー・パッキャオがメキシコの
ファン・マヌエル・マルケスに2-0の判定勝ちで防衛に成功した。
http://www.nikkansports.com/battle/news/f-bt-tp0-20111113-862911.html
両者は過去2度対戦し最初は04年5月の対戦で1Rにパッキャオが3度の
ダウンを奪いながらマルケスが終盤追い上げて引き分け。
2度目は08年3月に やはりダウンを奪ったパッキャオが2-1の僅差の判定
勝ちとパッキャオの1勝1分だが、際どい判定続きでマルケスも判定に不服を
申し立てていて3度目の対戦となった。
前半からトップスピードで入るパッキャオに対しスロースターターでカウンター
パンチャーのマルケスとの対戦だけに、立ち上がりの攻防が鍵を握ると思わ
れていた。
実際にパッキャオはデラ・ホーヤから始まりリッキー・ハットンやミゲール・
コットなど自分よりも体の大きな相手を打ち負かしてきたのだが、同じような
体格の相手であるマルケスには3年前に対戦した時にも手こずっているので
そこの所も重要だと考えていた。
試合はパッキャオが仕掛けマルケスがカウンターを狙うという予想通りの展開
で始まり、得意の左強打は封じられるものの軽い左を次々にヒットしていく。
パッキャオがパンチのヒットは少ないもののマルケスを下がらせるのに対し、
マルケスは下がりながらのアッパーや右ストレートを狙い時折ヒットするという
パターンが続く。
結局両者1度もダウンシーンやグラつくシーンは見られなかったが手に汗握る
攻防という言葉がピッタリの試合で終了のゴングを聞き、マルケスは‘勝った’
というポーズを取ったのに対し倒せなかったパッキャオは首をかしげていたので
‘ひょっとしたら’と思ったがリングアナウンサーのマイケル・バァッファーの
コールは114-114、115-113、116-112マジョリティデシションで
パッキャオだった。
両者共にハッキリしたクリーンヒットがなかったので最終的に常に手を出して
プレッシャーをかけていたパッキャオに際どいポイントが流れた形だった。
最近のパッキャオの試合では圧勝が多かっただけに久しぶりの手に汗握る
クロスゲームになったのだが、やはりパッキャオの攻める姿勢が評価された
ようだった。