今から45年前の今日71年1月9日に私は初めて宇宙猿人ゴリを
見た。
宇宙猿人ゴリのOAが始まる前年の70年まではウルトラマンや
セブンなどの再放送が頻繁にありウルトラマンなどの本も多く
出ていたのだが新作のヒーロー番組はなく、東宝の怪獣映画も
69年に編集作品ともいえるオール怪獣大進撃にゴジラが登場
したぐらいで僅かに70年に地味な決戦!南海の大怪獣が製作さ
れたぐらいだった。
ただ71年に入ったぐらいからウルトラマンの新作・帰ってきた
ウルトラマンが4月から始まるという嬉しいニュースがあった
中で、ウルトラQが初めてOAされてから5年後の1月2日に
宇宙猿人ゴリが始まっていた。
とはいえ当時は正月番組を見ていたため番組そのものに気付かな
かったのだが、新学期になって友人からゴリの存在を聞き見てみよ
うとチャンネルを合わせたのだ。
もっとも夕方のアニメなどの再放送を見ていたら合間にゴリの
番宣が行なわれており‘ゴリは悪者で、その企みを防ぐためスペク
トルマンが活躍します'と説明されていたので‘なんで悪役が番組
タイトルを飾るのか’と思って見始めたのだった。
ちなみにゴリは基本的に前後編モノだったから2話という事は
後編から見る事になったのだが、当時は前後編モノなら戦いに決
着が付く後編の方が好きだったので問題は無かった。
ただ驚いたのはスペクトルマンが等身大で巨大怪獣と戦うという
シチュエーションで‘何じゃこりゃ’という感想だったものの新作
という事から毎週見る事になった。
最終的に裏番組の巨人の星を視聴率で上回る人気番組になった
わけで、いかに当時の子供達が新作に飢えていたか分かるだろう。
ゴリから3ヵ月後の4月に帰ってきたウルトラマンと仮面ライ
ダーのOAが始まり、ここから変身ヒーローブームが始まるだか
ら先陣を切った作品といえる。