2023 夏の甲子園・第11日：ベスト8決まる

gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/nikkansports/sports/f-bb-tp5-230817-202308170000160

　今日でベスト8が出揃う大会11日目の注目カードは第1試合
の仙台育英ー履正社戦。

　月並みだが育英の強力投手陣に2試合連続HRを放っている
森田中心の履正社打線の対決というのが分かりやすい図式に
なっているが、履正社投手陣は2試合で4失点だが勝敗がほぼ
決まってからの失点だけに好調な育英打線相手に真価が問わ
れるだろう。

　第2試合の智弁学園ー花巻東は2試合で19得点と打線好調の
智弁相手に花巻東が接戦に持ち込めるか。

　第3試合は日大三相手におかやま山陽の勢いがどこまで通じ
るか？で、特に日大三エース安田を打ち込めるか。

　それにしてもおかやま山陽は初戦で日大山形・2回戦が大垣
日大で今度が日大三だから日大勢ばかりと対戦している。

　第4試合は2試合とも大量得点をあげている神村学園と接戦を
制して来た北海の対決で、共に継投の妙で勝ち上がっており継
投のタイミングがカギを握るだろう。

　第1試合：仙台育英 4ー3 履正社　

　2回に育英が2アウトから6番が歩き7番の2ランで先制すると、
その裏に履正社も4番が四球で出塁し2アウト2から7番のタイム
リーで追い付き8番のヒットをライトが手間取る間に1塁ランナ
ーが返り逆転。

　3回に履正社が1番がヒットとミスでノーアウト2塁からバント
で送り4番の遊ゴロエラーで勝ち越すが、直後に育英も2アウト
から7番&8番の連打と四球で満塁とし1番のタイムリーで追い付く。

　以後は膠着状態になるも8回に育英は2ベースで出塁した3番を
4番が送り、5番のスクイズで勝ち越すと履正社の反撃を凌ぎ逃げ
切った。

　履正社にしてみると育英のミスが連発した3回に勝ち越し、な
おも3つ目のエラーで1アウト1・3塁のチャンスで5番が三振し3
塁ランナーも刺されたシーンで追加点が取れていればと悔やま
れる。

　第2試合：智弁学園 2ー5 花巻東

　1回に花巻は1番&3番のヒットと四球で満塁から5番の2ベースで
2点を先行すると2回に智弁は2アウトから7番以下の3連打で追い
付いたのだが、花巻は直後の3回に1アウトから3番がヒットを放
ち4番の遊ゴロエラーで1・2塁から5番の2ベースで1点追加し4回
も2アウトから死球で出塁した9番を1ゴロエラーで返して4－1と
リードを広げる。

　強打を誇る智弁も5回まで7安打放つが4回など6番&8番がヒッ
トを放つも得点できず、6回に2アウトランナーなしから花巻に
1番以下3連打され5点目を奪われた裏にヒットで出塁した5番を
７番のタイムリーで返すが後続を断たれた。

　智弁も16安打を浴びながら次の1点を与えない守備で踏ん張る
が、7回以降1安打に抑えられては厳しかった。

　第3試合：おかやま山陽 7ー2 日大三　

　1回に山陽は1アウト後2番&3番の短長打で2・3塁から4番の犠
牲フライで先制すると、2回にも死球で出塁した6番を送り8番の
2ベースで返し2点目。

　3回に1番&3番の2ベースで1点返した日大三に対し山陽は5回
に9番の2ベースと1番の2ゴロ内野安打などで1アウト2.3塁から
3番の遊ゴロエラーで追加点を挙げると4番・6番・8番のタイム
リーで一挙4点をあげ突き放し、日大三の反撃を6回の2つのエ
ラー絡みの1点に抑え快勝した。

　立ち上がりから山陽打線が安田を打ち崩した形だが、やはり
5回にエラー絡みの4失点は日大三にとって大きなプレッシャー
を与えられた感が強い。

　山陽はこれで日大山形・大垣日大・日大三と全て日大勢と対
戦し、勝っているのだがこれもある意味珍しい結果だ。

 第4試合：神村学園 10ー4 北海

　1回に神村は2番&3番がエラーと四球で出塁し5番以下の3連打
で一挙4点を先行すると、2点差に詰められた4回には2アウトか
ら3番が歩き4番のヒットで1・2塁から5番&6番の長短打で3点を
追加。

　北海も1回に内野安打で出塁した1番を送り3番の2ベース、2回
にはヒットで出塁した6番を送り8番のタイムリーで1点づつ返し
5回には1アウトからヒットの2番を置いて3番の2ランで追い上げる。

　しかし神村は6回に2アウトから四球で出塁した5番が暴投で2塁
に進み6番のタイムリーで追加点を挙げると、7番のヒットで1・3
塁からダブルスティールで2点追加し突き放す。

　結果的に北海は6回以降ノーヒットに抑えられ、9回にも3つの四
球に2番のタイムリーで10点目を失うなど神村学園の快勝だった。

　神村の得点は4回と6回は2アウトランナーなしからの得点で、こ
れらの得点がなければ4－2&7－4と追い上げていただけに北海に
とって追い上げた矢先の失点で勝敗の分岐点だったろう。