追悼・ソガ隊員

　今朝PCを開くと‘ソガ隊員こと阿知波信介氏が亡くなった’
という記事が目に止まり衝撃を受けた。
　しかも自殺というではないか！
　俳優を引退した後は芸能プロの社長になり、離婚はしたが
多岐川裕美と結婚するなど真野響子と結婚したシルバー仮面
の柴俊夫といい‘特撮俳優は美女にモテるな’などと言って
いたものだった。
　記事によると3年前に脳梗塞を患った後遺症に悩まされて
いたようだが何とも痛ましい話だ。
　まさかかつて‘必殺の0,1秒’で不本意ながら決闘して、倒
した参謀本部のヒロタから‘寂しいからそろそろ来いよ’と
呼ばれたのだろうか？
　ヒロタとは射撃の腕が互角ゆえ親友なのに反発しあっていた。
‘ソガにどんな手を使ってでも勝ちたい’という思いから侵略
者に利用されてしまったヒロタを心ならずも実弾による決闘で
倒してしまい、遺体の胸の上に互いの愛用していた拳銃を交差
させて置くシーンが何とも言えなかった。
　また最も多くダンと行動を共にして負傷したり捕らえられた
りしていたものだ。
　‘魔の山へ飛べ’では共に行動したダンが生命カメラで命を
落とした時にはダンの遺体にすがりついて泣きじゃくった姿が
印象的な熱い男だった。
　射撃の名手にして占星術に拘るところがあった。
前途した‘魔の山へ飛べ’では「13日の金曜日だから嫌な予感
がするから気が乗らない」と言ったり、‘第4惑星の悪夢’でも
ホロスコープを見ながら「蠍座、冥王星、火星と重なったとき
には死神の座といって何か災難が起こるものだ」とスコーピオ
ン号へ乗り込むのを嫌がったりしていたのも忘れられない。
　そして何よりも‘セブン暗殺計画’で処刑寸前だったセブン
のビームランプにマグネリュームエネルギーを照射し復活させ
たのだが、マグマライザーで発射レバーを押す極限状態の緊張
しまくった顔が忘れられない。
　外せばセブンが助からないどころかセブンを傷つけてしまう
瀬戸際だったのだからプレッシャーの程が分る。
　アマギと並ぶセブンの命の恩人だったのだ。
　今年はウルトラセブン生誕40周年。10月あたりには様々なイ
ベントが行われるだろうから、その折には姿を拝見できるので
はと思っていただけに残念でならない。
　今頃はあの世でキリヤマ隊長やクラタ隊長と酒でも酌み交わ
しているのだろうか？
　ソガ隊員こと阿知波信介氏のご冥福をお祈りします。