2023 夏の甲子園・第10日：タイブレークの先攻は複数得点必要

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https://news.goo.ne.jp/article/nikkansports/sports/f-bb-tp5-230816-202308160000290

　台風7号の影響で1日順延された３回戦初日＝大会10日目の
注目カードは第2試合の広陵ー慶應戦。

　初戦で手こずったものの6回に逆転して一気に突き放した広
陵に対し、北陸を前半から圧倒した慶應の対戦になるわけで
カギを握るのは広陵のエース高尾の立ち上がりだろう。

　第1試合は共に前半のリードを守り切った創成館と沖縄尚学
の九州対決だが、継投の創成館とエース東恩納を擁する尚学の
違いはあるが共に後半に点が取れるかどうか。

　第3試合は宮崎学園相手に最大4点差を逆転した文星芸大付と
東北決戦で完勝した八戸学院光星の対戦は、地力からすると光
星なので文星芸大付の勢いがどこまで通じるか。

　第4試合は優勝候補の一角・専大松戸に3本の矢の継投で九国
大付を完封した土浦日大が挑む一戦だが、土浦の継投は先取点
が取れたからという側面もあるので先取点がモノを言うのでは
ないか。

　第1試合：創成館 1ー5 沖縄尚学　

　6回まで両校ランナーを出しながら得点できず特に尚学は1回
に2アウトから連打、2回には相手エラーと死球で1アウト2・3塁
から2アウト満塁を潰すが7回に2アウトから9番&1番が短長打で
遂に先制。

　さらに8回には3番のヒットからチャンスを掴みバントを絡め2
つの四球で1アウト2・3塁から2アウト満塁となるが、8番が四球
を選び押し出しで追加点を挙げると9番が走者一掃の2ベースで
一挙4点を挙げる。

　その裏に創成館も1番と4番のヒットで1点を返すが8回の4失
点が大きく響いた形で、ヒット数は共に8本だったが与四死球
が尚学1に対し創成館は5だったのが点差に現れたか。

　第2試合：広陵 3⑩6 慶應

　1回に慶應は2つの四球に暴投を絡めて2アウト2・3塁から5番
の2点タイムリーで先制すると、3回には2番が歩いて3番がヒッ
トにバントで2・3塁から5番の1ゴロで3点リード。

　その裏に広陵は1番&3番の長短打で1点返すと6回にも2ベース
で出塁した6番を送り9番ので2点目を挙げ、7回には
1アウト後4番&5番の短長打に5番の遊ゴロで追い付く。

　8回にノーアウトのランナーを併殺後に9番がヒットで出塁す
るなどチャンスを作った広陵は得点できず、延長タイブレーク
に入る。

　10回に慶應は1番がヒットでノーアウト満塁から1アウト後3
番の2ゴロを2塁悪送球で勝ち越すと5番の2点タイムリーで3点
リードし、その裏の広陵の攻撃を3三振で締め好カードを制した。

　3点先行された広陵だが4回以降ペースを握り7回に追い付き
慶應のヒットが8本に対し、13本と押し気味だったものの勝ち
越せなかったというのが響いた。

　第3試合：文星芸大付 3ー6 八戸学院光星

　1回に文星は1アウト後2番がヒットで出塁し3番&4番の四死
球で1アウト満塁から5番の2ゴロで先制すると、その裏に光星
は3つの四球で1アウト満塁から5番のヒットをレフトが逸らし
走者一掃で逆転し2アウト後7番のタイムリーで4点を挙げる。

　光星は4回にも8番&2番の短長打、5回には4番＆7番の2ベー
スで1点づつ追加し突き放すと文星の反撃を8回に1番＆2番の
長短打で2：3塁から4番の2点タイムリーで3点差に追い上げる
がそれまで。

　同じ1回に1アウト満塁から1点で止まった文星と、4点入っ
た光星で明暗が分かれた。

　第4試合：専大松戸 6ー10 土浦日大

　1回に松戸は1番&2番の連打と盗塁に4番のタイムリーと5番
のスクイズに7番のタイムリーで3点先行すると、3回には3番
の2ベースと牽制悪送球に四球などでノーアウト2・3塁から5
番の遊ゴロと6番の犠牲フライに四球で出塁した7番を8番&9
番の連打で返し6－0と大量リード。

　2回に1アウト満塁を潰した土浦はその裏1番からの4連打で
1点返すと5番の3ゴロエラーと6番の2塁への内野安打で2者が
返り1点差にすると、4回に四球で出塁した1番を2アウト後3
番&4番の連打で返して遂に追い付く。

　こうなると流れを掴んだ土浦は6番＆9番のヒットに死球を
絡めて2アウトから2番の死球で勝ち越すと、3番のタイムリー
で2点を追加し8回にも2アウトから6番&7番の連打に四球で
満塁から9番のタイムリーで10点目。

　松戸は4回以降勢いを失い6回に9番&3番の短長打で2アウ
ト2・3塁とするが得点できなかったのが流れを戻すチャン
スだったが、ここで抑え込まれた事で完全に流れを手放し
てしまった。