07夏の甲子園・第12日

　今日の結果

1:佐賀北4－3帝京（延長13回）
　ジャンケンに勝ったら先攻の両チームだが、帝京が勝った
ようで先攻になっていた。
　1回に市丸の3ベースで先制するが、直後の2回に杉谷兄の
3ベースであっさり追いつかれた。
　しかしその裏に2アウトから3連続四死球を与え井手のタイ
ムリーで勝ち越し、ただ2塁ランナーはホームでアウト。
　さらに3回に替った垣ヶ原から副島のHRで3－1とリードを
広げるが、4回に帝京は1アウト1,2塁から長田の2ベースで3
－3の同点に追いつく。
　佐賀の先発・馬場は、5回まで帝京打線を4安打3失点に抑え
6回からエースの久保にスイッチ。いみじくもエース同士の
投げ合いとなった。
　久保は8回までヒット4本を打たれながら抑えていたが、9回
に2アウト1塁から連打を浴びる。しかしライト・江頭の好返
球でタッチアウト。
　帝京の垣ヶ原も前日147球投げたにも拘わらず、8回まで2安
打に抑えていたが9回に1アウト満塁のピンチでスクイズを見破
りサヨナラを防ぐ。
　10回1アウト2,3塁、12回には帝京が1アウト1,3塁からスクイ
ズを仕掛けるがホームでタッチアウトと両者譲らない。
　そして迎えた13回に佐賀は2アウトランナー無しから3連打で
サヨナラ勝ちした。

　またしても帝京は選抜ベスト4敗退のジンクスを破れなかった。
　右のエース・高島が好調のため昨日垣ヶ原を完投させていたが、
肝心の高島の調子が悪く3回から垣ヶ原を送り出すハメになるとは
思わなかっただろう。13回の3連打によるサヨナラは意外だった。
　今年の帝京は5回までに大量リードを奪って逃げ切る試合運びを
得意にしていたが、佐賀の馬場が5回まで3失点に抑えたのが何と
いっても大きかった。
　典型的な番狂わせ型の試合の流れだった。

2:広陵7－1今治西
　1回に熊代の2ベースで先制した今治は4回まで7安打を浴びせるが
1点のみ。特に3回にノーアウト2塁でバント失敗し三封され直後に
連打が出て1アウト満塁、4回にも1アウト1,3塁のチャンスを潰す。
　1点に凌いでいた広陵は4回に2アウト1,2塁から連打で逆転。
　5回にも幸運な内野安打と、2ベースで4－1とリードを広げる。
　やはり熊代は連投の疲れがあったのだろう、1回りは抑えたが2回
り目に捕まった。
　
　どうしても昨今の高校野球は打撃主体の練習になっているので、
打撃がレベルアップしているので近江戦のような1－0で勝つ試合は
通常厳しいのが実状だ。
　今治の打力がもう少しあれば、昨日の広陵のようにエースを途中で
休ませるという手を使えたのだが接戦だったため出来なかったのが
ここに来て響いた感じだ。