2023 夏の甲子園・第3日＝大垣日大・阪口慶三監督、歴代７位タイの通算40勝

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https://news.goo.ne.jp/article/nikkansports/sports/f-bb-tp5-230808-202308080001275

　大会3日目の注目カードは第4試合の大垣日大ー近江で隣県対決
という要素もあるがベテラン監督の阪口慶三氏が率いる大垣日大
は10年前後のようなオーラが減ってきた感じで選抜では沖縄尚学
相手にあっさり敗れているのに対し、必ず優勝を狙える強豪に成
長した近江との対決は興味深く監督の新旧対決にも注目だ。 

　第1試合は大会屈指の強打者・佐々木鱗太郎を擁する花巻東が
有利という展開だが、鴻城の投手陣が佐々木を含めた強力打線を
どこまで抑えられるか。

　第2試合は前橋育英や健大高崎に桐生第一ら強豪私立を倒して
甲子園に復帰した前橋商と、4大会連続出場で過去3大会は初戦
敗退のクラーク国際の対戦でクラークの甲子園初勝利なるか。

　第3試合は最近甲子園で好調な日大山形に対し複数投手陣で勝
ち進んできた おかやま山陽の対戦で、悲願の甲子園初勝利を目
指す山陽がどこま食い下がれるか。

　第1試合：花巻東 4ー1 宇部鴻城　

　3回まで両校で1安打だったが4回に花巻は2番が3塁への内野安
打&悪送球でノーアウト2塁から3番のタイムリーで先制すると、
4番のヒットと5番の1ゴロで2・3塁から6番のタイムリーで3－0
とリードし5回にも9番&4番の短長打で4－0。

　これで花巻の小松は楽になり宇部も5回以降毎回ランナーを出
すが8回の死球と7番のヒットで作ったノーアウト1・2塁で後続を
断たれ、9回に死球で出塁した2番を3番&5番のタイムリーで1点
返したにとどまった。

　宇部は6回以降無失点で踏ん張り自分のペースになって来てい
ただけに、4回に先制されたところで1点で止めておけばと悔やま
れる。

　第2試合：前橋商 1ー7 クラーク国際　　

　1回の1アウト2塁を潰したクラークは3回にヒットで出塁した8番
を送り1番のタイムリーで先制すると、その裏に前橋も四球で出塁
した9番を3塁に進め3番のタイムリーで追い付く。

　その後ランナーを出しながら無得点で迎えた7回にクラークは四
球で出塁した6番がバントと暴投で3塁に進み2ゴロエラーで返り勝
ち越すと、8回には死球で出塁した3番を2アウトで3塁に進め2ゴロ
内野安打で追加点を挙げると7番がヒットで繋ぐと連続エラーで2点
追加し更に1番の2ベースで一挙5点を挙げ勝負を決めた。

　前橋はクラークの9本を上回る10安打を放ち毎回安打を放つが、
散発で4回が2アウトからでは厳しいし与四死球がクラークの1に対
し前橋は5というのが明暗を分けた形だ。

  第3試合：日大山形 2ー9 おかやま山陽

　1回に山形は3番の死球を挟んで1番&4番のヒットで先制すると、
2回にはヒットで出塁した7番がバントで2塁に進むと9番の3ゴロエ
ラーで返り2－0とリードを広げる。

　山陽は1回にノーアウト1塁から1アウト2塁、2回&3回は2アウト
満塁を潰すなど完全に山形ペースだったが、4回にPHのヒットから
9番のバントヒットでノーアウト1・2塁とし1番のバントを投手が3
塁悪送球して2者生還で追い付き3番のタイムリーで逆転。

　5回から山陽は2番手・三宅が好投し6回には内野安打で出塁した
9番を送り2番のタイムリーで返すと3番のヒットと死球で満塁から
併殺崩れの後に2安打をたたみかけ一挙5点を挙げて勝負を決めた。

　山形にすると先制後にエラー絡みで追加点を挙げ、山陽の攻撃
を2イニング連続2アウト満塁を凌ぐなどペースを握っていたのだ
が4回ノーアウト1・2塁で敢行されたバントが投手正面を突き三封
と思いきや悪送球で追い付かれたプレーが流れを変えたようだ。

　第4試合：大垣日大 7－2 近江

　2回に大垣は1アウトから5番がヒットで出塁し盗塁した後に7番
のタイムリーで先制すると、3回には1アウトから3番&4番の連打
に5番の2ベースにスクイズで3点を追加して4－0と差を広げる。

　3回に2アウトからヒットと四球で作ったチャンスを潰した近江
は6回に2アウト1塁から5番の2ランで2点差に追い上げるが、直後
の7回に大垣は1番がエラーで出塁すると4番の死球で1・2塁から
5番のタイムリーで追加点を挙げ6番の捕フライ落球と7番のタイ
ムリーで一挙3点を挙げ勝利を決定付けた。

　近江は打線が振るわず6回に2ランが出るまで散発の3安打では
厳しかった。

　なお大垣日大の阪口慶三監督は、これで甲子園通算40勝達成。