西野ジャパン、W杯メンバー23人決定

サッカーW杯日本代表23人を発表

 6月14日に開幕すサッカーW杯ロシア大会の日本代表メンバー23
人が昨日発表された。

 W杯メンバー発表といえば20年前のフランス大会は三浦知良、02
日韓大会は中村俊輔、06ドイツ大会は久保竜彦が外れる一方で10南
アフリカ大会で川口能活、14ブラジル大会で大久保嘉人が選出される
などのサプライズが思い出されるが今回は予想通り順当な選出だった。

 メンバーを見てみるとGK川島永嗣やDF長友佑都にMF長谷部
誠、本田圭佑、岡崎慎司ら南アフリカ大会以来3大会連続出場の5人
をはじめ香川真司や吉田麻也らブラジル大会でも代表に名を連ねた
選手が11人いるわけで実績がある選手を重視した選考といえる。

 代表監督というのは活動期間がクラブに比べて圧倒的に短いため
選手選考が最も重要な仕事になるわけで、逆に言えば選出したメン
バーを見ればどんなスタイルで戦うかが分かってくる。

 これがGK中村航輔、DF吉田麻也、植田直通、長友佑都、酒井
宏樹、MF長谷部誠、大島僚太、乾貴士、原口元気、本田圭佑、FW
武藤嘉紀あたりのスタメンならばフレッシュではあるものの実績重
視の選考なのでそれはまずないと思えるのでブラジル大会の時のよ
うな中盤でパス回しをするようなスタイルになるのだろうか。

 ただし4年前と同じスタイルでは主力メンバーの衰えはあっても
進化する事は考えづらいので、特に初戦で対戦するコロンビア相手
には勝ちはおろか引き分けも難しいと思われる。

 協会としてはブラジル大会と同じ事をやっても結果は厳しいので
違う事をやるためにヴァヒド・ハリルホジッチを監督に招聘し新た
なオプションを装備しようとしたものの、消化不良に陥ったり主力
選手の一部や協会との軋轢から2ヶ月前に解任したわけだからハリ
ルと同じく4年前と違うオプションを装備できないといけないのだ
がメンバー構成を見ると堂々巡りの末に元の場所に戻ったとしか言
いようがない。

 4年前に比べればドリブルで切り崩せる原口が入ったのは悪くな
いが高さで勝負したり突出したスピードで突破できる選手が入って
ないのは気になるし、予選で活躍した若手の井手口陽介や浅野拓磨
らも外されたのは今回結果を残せなければ次は更に厳しくなるとい
う事を意味するだろう。

 もっとも西野朗監督は96アトランタ五輪で攻撃的なスタイルを
標榜しながらブラジル戦やナイジェリア戦は守りを固めて臨むなど
現実主義者的なところがあるし、守備的戦術に異を唱えた中田英寿
を最終戦のハンガリー戦では最後まで起用しないという頑固さも併
せ持っている。

 だからメンバー発表してもマスコミが報じる通りに4年前の戦術
に固執する事はないかもしれないが、メンバーを見ただけでは今ひ
とつワクワク感が沸かないメンバー選考だったのは間違いないし直
前までアメフトの日大悪質タックル事件の方が話題になるなど国民
的関心事から程遠いメンバー発表だったのは間違いない。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (Bill McCreary)
2018-06-01 23:47:33
今回は、背番号24番がリタイアして、外されたのが25から27番ですから、事実上かなり早い段階での優先順位が不動だったということですかね。サプライズがないとかいろいろ言われますが、前にもコメントさせていただいたように、内容のあるサプライズをするには、今年1月か、最悪欧州遠征は現監督の指揮が必要でしょう。

ぜいたくを言えばきりはありませんが、CBにもう1人強い選手がいて、あと1人スーパーサブがいると心強いですが、とくにCBは日本人の体格では厳しいところがあるので、ワールドクラスの選手はなかなか出ませんね。
 
 
 
そこなのですよ (こーじ)
2018-06-02 23:18:45
>Bill McCreary様

 ホントに機を失ったというより他ありません。

 ハリル解任が現会長のハリルへの私怨によるものとしか思えない解任劇だったので、こういったところに影響が出ているわけですね。

 CBに関してはラグビーのロック同様にビッグマンキャンプ的な特別に支援する形で強化しないといけないでしょうが、現会長が若手の強化委員をしていた時にテクニカルを優先し高さや強さに背を向けていたという事情がありましたからね。
 
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