亀海、4階級王者コットと8月対戦 米ケーブルTV最大手が中継
元東洋太平洋ウエルター級王者の亀海喜寛が8月26日にロサン
ゼルスで4階級制覇王者のミゲール・コット相手にWBO:Sウエ
ルター級王座決定戦を戦う事が正式に決定したようだ。
ミゲール・コットといえば中量級のスーパースターで現在36歳
とはいえ絶大な人気を誇るスター選手だから、まさか日本人選手が
世界タイトルを賭けてグローブを交える事になるとは思えなかった
わけで村田諒太も語っているように日本ボクシング史上最大の試合
ともいえる。
先週は同じ帝拳ジムの元WBC:Sフェザー級王者の三浦隆司が
7月15日にカリフォルニア州のインクルウッドフォーラムで王者
ミゲル・ベルチェルトへの挑戦が決まったのに続き、2ヶ月連続で
海外でのメインを飾るビッグマッチ実現だから凄い事だ。
亀海喜寛は05年にプロデビューすると10年に日本Sライト級
タイトルを獲得、13年には東洋太平洋ウエルター級タイトルを獲得
する一方で11年からアメリカでも試合をこなし3勝3敗1分という
成績ながら昨年9月に強豪のソト・カラス相手にKO勝ちした事が
認められての対戦らしい。
中量級の本場アメリカでロバート・ゲレーロらの強豪と戦い勝ち
負けを繰り返しながら辿り着いたビッグマッチだから苦労が報われ
た形だし、国内で全勝に拘り弱い相手にタイトルを守り続けるより
も価値ある話ではないか。
三浦や亀海の共通点は海外で実績を積み強豪相手に時には敗れて
いるものの、ファンの心を揺さぶるような好ファイトを見せた事で
評価を受けてのビッグマッチの実現である。
9月には先日 指名試合で圧倒的な実力差を見せ付けてKO勝ち
したWBO:Sフライ級王者・井上尚弥のアメリカ進出が決まって
いるので、山中慎介13度目の防衛戦の相手がメキシコ人のルイス
・ネリーで場所日時は未定だから亀海-コット戦とダブルで行なえ
ないのかと思ってしまう。
現役世界王者が10人以上いる日本では、もはや世界王者という
名前だけでは知名度は上がらないので海外進出路線こそが日本の
ボクシング界を活性化するものだと思うし今回の海外3連戦は そ
の嚆矢となって欲しいものだ。