WOWOWのゴジラ特集でゴジラの逆襲やゴジラvsビオランテを
見ていて妙に既視感があった。
それはガメラ対バルゴンのパターンと似ていて3作品ともシリーズ
2作目で舞台が大阪という事だ。
怪獣映画史上初の怪獣対決モノのゴジラの逆襲はアンギラスとの
戦いはクライマックスではなく自衛隊がゴジラをいかに撃退するか
という物語で、実際ゴジラの上陸予想地点に灯火管制を敷いて光に
反応するゴジラを照明弾で遠ざけようとするし最終的には雪崩を起
こして生き埋めにする。
ガメラ対バルゴンでは大阪城での第1ラウンドでガメラはバルゴ
ンの冷凍ガスを浴びて氷漬けになるので、それ以外は自衛隊とバル
ゴンがダイヤモンドを使っての水没作戦や反射鏡作戦などでバルゴ
ンを倒そうとする物語だ。
ゴジラvsビオランテでもビオランテは芦ノ湖と敦賀原発付近で
戦うものの時間的には僅かで、むしろ自衛隊のスーパーXⅡや抗核
バクテリア作戦などで対抗する時間の方が長い。
本来ならダイヤの光に誘導されるバルゴンが反応せずに孵化を促
進した赤外線をダイヤに照射して誘導に成功するのと、抗核バクテ
リアを打ち込んだものの効かなかったのはゴジラの体温が低いとい
う事で落雷により体温を上げる作戦を追加するのも似通っていた。
またゴジラの逆襲で灯火管制の中 護送中の囚人達が脱走してタン
クローリーで事故を起こし大火事になった事でゴジラが大阪に上陸
するのと、バルゴンの卵をオパールと勘違いし誘導用のダイヤを盗
もうとしてバルゴンに食われた小野寺や三原山のゴジラを爆薬で復
活させてしまうバイオメッセンジャーなど悪人の存在も3作品に共
通する。
つまり3作品とも怪獣同士の対決よりも人類の英知でゴジラや
バルゴンに立ち向かう作品なので、個人的には怪獣同士の戦いばか
りが冗長な作品よりも面白いと思うのだ。