ウルトラマンネクサスが憐編に入り、姫矢編に登場していた姫矢の先輩である
佐久田恵や根来甚蔵は記憶を消されて退場し憐が働いている遊園地の関係者
が新たに登場する。
その中で出番は あまりないものの、存在感を見せているのが憐が働く遊園地
のレストランのオーナーである針巣直市である。
針巣を演じたのは帰ってきたウルトラマンのスーツアクターだった、きくち英一
というのが まず我々オールドファンにとっては大きなインパクトだ。
もともと憐との出会いはアメリカの施設から抜け出し日本に来て放浪していた
ところで出会い、住み込みのスタッフとして雇い入れたというもの。
どう見てもワケありの憐を何も言わずに雇い入れ謎めいた憐の行動を悠然と
見守るというのは普通なら なかなかできる事ではないし、監視している瑞生をも
全く分け隔てなく扱うのは肝が据わっているキャラだろう。
実際に急に現れた孤門が傷ついた憐の手当てをして全く身寄りがないはず
なのに、突然‘従兄弟’と告げられても それを信じて憐の世話を頼むあたり只者
ではない。
姫矢編では必要なかったが、若い憐や尾白に孤門や瑞生が登場して入り乱れる
展開では‘オトナ’であるおやっさん系のキャラは全体を締める意味でも必要
だろう。
それを元ウルトラマンのスーツアクターだった きくち氏が演じるのも絶妙な
キャスティングである。
残念ながらEp30:監視者 ・ウォッチャーを最後に登場しなくなるのだが、短縮
されなければ‘実は元TLTの隊員だった’などという展開があったのかもしれない
と妄想してしまうのだった。