もし9月29日にナゴヤ決戦が行われていたら

 今から30年前のプロ野球は長嶋茂雄率いるジャイアンツが、10月
8日にナゴヤ球場でドラゴンズと130試合目に69勝60敗同士の決戦で
勝ってセ・リーグ優勝した10,8決戦が未だに語り継がれている。

 ただ10月8日の決戦は雨で試合が流れて組み込まれたわけで、本
来ならば9月27日&28日にナゴヤでの2連戦が最後の直接対決となっ
ていた。

 9月のジャイアンツは今年のカープ同様4勝しかできない大失速で
20日のカープ戦から3連敗中だったのに対し、ドラゴンズは11勝4敗
と調子を上げており9月18日のスワローズ戦から6連勝中で特に23日
からのカープとの3連戦を3連勝し2位に浮上していた。

 この時点でジャイアンツは67勝58敗、ドラゴンズは66勝59敗と1
ゲーム差だが勢いは完全にドラゴンズだった。

 ところがこの時期に台風の接近で27日のG1は中止となって29日に
組み込まれたのだが、28日の試合では雨の中行われドラゴンズは1回
裏に2アウトから3番・立浪和義のソロで桑田から挙げた1点を郭源治
~佐藤秀樹~今中慎二のリレーで守り切り1-0で勝って67勝59敗で
遂に並んだのだ。

 ジャイアンツ打線は郭の緩い球にタイミングを外されドラゴンズ
のリレーの前に4安打しか打てず、翌日試合があればビッグゲームで
ポカのある槙原寛己でドラゴンズは中4日の山本昌か今中を連投させ
るのか的な感じでドラゴンズが連勝する可能性は高かった。

 こうなるとドラゴンズが一歩前に出る形で互いに残りは4試合だが
ジャイアンツはスワローズ相手にドーム&神宮で2連戦、ドラゴンズ
はベイスターズとの2連戦とタイガース相手にナゴヤでスワローズと
神宮で1試合と日程的にも有利だった。

 それが翌29日は台風接近で中止となって次の試合は10月1日からに
なるものの、ジャイアンツは月が替わってツキも変わったのかスワ
ローズ相手に3連勝し129試合目を落としたが同じく3勝1敗でクリア
したドラゴンズと69勝60敗同士の決戦になるのだ。

 そういった意味で9月下旬の台風は、ジャイアンツにとって正しく
‘神風’となったわけだ。

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