スターチャンネルでOAされている牙狼GAROでは魔戒騎士・
冴島鋼牙が黄金の鎧を召還し装着して戦うのだが、この鎧は
現世での装着制限時間99,9秒以内で時間を超過すると鎧に魂を
食われて闇に堕ちるという設定がある。
これをウルトラマンネクサスと比べるとデュナミストのウルトラ
マンへの変身能力が、魔戒騎士の鎧と同じではないかと思える。
ネクサスの場合プロローグといえる劇場版ULTRAMANで
最初のデュナミスト・真木舜一がザ・ネクストと完全同化して
ないのに対し、有働貴文がザ・ワンと完全同化していたゆえに
ネクストが苦戦を強いられるというシーンがあった。
また本編でも姫矢准や千樹憐などのデュナミストとも完全に
同化する前に違うデュナミストに能力を移していたのに対し、
闇の巨人であるダーク・メフィストなどは溝呂木眞也と完全同化
していたのだろう。
昭和のウルトラでは帰ってきたウルトラマンやウルトラマンAは
死んだ人間に憑依する形で主人公と行動を共にするのだが最終回
では初代ウルトラマンのようにハヤタと分離されるわけでもなく、
郷秀樹や北斗星司は地球からいなくなるし地球を再訪した時には
郷や北斗の姿になっているのは合体している間に完全同化された
という事になるのか。
もっとも帰ってきたウルトラマンの場合は恋人・坂田アキと
恩人・坂田健を殺害したナックル星人達に対し、本来ならば郷
のみが怒りに震えて無謀に戦うところを諫めるはずのウルトラ
マンまでが郷の心情の方に浸食されているのが分かる。
単なる傍観者として冷静に一歩引いて郷を見ていたウルトラ
マンが最後は郷の心情に影響されてしまった形で、人間の心は
ウルトラ一族の心にも影響を与えるのだろうかと思ってしまう。