松田、王会長からの電話で鷹残留決断!4年16億円+出来高で合意
ホークスの松田宣浩が海外FAによるMLB挑戦を諦めて‘10連覇を
目指す原動力になる’という事でホークスに残留を決めた。
10連覇を目指すというのは昭和の時代にジャイアンツが達成した
9年連続日本一を超えるという事になるのだがジャイアンツの9連覇
以降はライオンズが86~88年、90~92年に達成した3連覇が最高で
93年以降はリーグ優勝の連覇はあっても日本一の連覇は今年のホーク
スまでなかったのだから大変なチャレンジではある。
ジャイアンツが9連覇できた理由として個人的には打線の中心で
ある王貞治&長嶋茂雄に柴田勲や高田繁に土井正三らがつなぐという
ビッグ&スモールベースボールのバランスを巧く取った事や、ドラフ
ト開始前まで有力選手達を獲得していた‘埋蔵量’などのアドバンテ
ージを持っていたというのが大きいと思う。
ただし71年の7連覇ぐらいから打線が完全に固定化されてチーム
としての新陳代謝が起きづらくなっていたのが10連覇を逃した後の
迷走につながったと思うのだが、ホークスが4連覇以上を目指すなら
主力選手達を入れ替えていく新陳代謝を巧くやる必要がある。
幸か不幸かV9時代に比べてFAやMLB移籍もあるので主力選手の
新陳代謝という点ではやりやすいだろう。
ホークスは99年の初優勝時から‘優勝すると主力がいなくなる’と
いうジンクスがあって99年の工藤公康から始まり11年には川崎宗則を
含めて4人、今年も松田は残留したものの李大浩の対談は確実になって
いるのだがチームの新陳代謝という見方をすれば決して悪い事ではない。
つまり主力選手達が抜けても すぐに代役の選手が取って代われる
だけの選手の育成と‘主力選手の○○が○年後に抜ける’という予測が
必要になるわけで、そこは現場だけではなくフロントの眼力なくして
長期の連覇はできないだろう。
そしてファンにも主力選手が いつかはいなくなるという事を念頭に
主力選手のみの活躍を追いかけるのではなく、チームが勝つ事を第
一に応援するという覚悟がいるのは言うまでもない。