40年目に緯度0大作戦を見る

 69年公開の緯度0大作戦は個人的に知名度がなかったのだが40年
前のゴジラ復活オールナイトの予告編特集で存在を知り、そのビデ
オである怪獣グラフィティにもグリフォンなどの怪獣が登場してい
た事もあって興味を持っていた。

 ところがフランケンシュタイン対バラゴンのような日米合作作品
でもビデオ化されていたのに緯度0大作戦だけはドン=シャープ・
プロが倒産したため、映像の二次利用に関する権利が曖昧となって
いたようだが06年に契約が失効したため作品の債権者との再契約が
行われソフト化されたもののコチラのレンタルショップでは見られ
ず個人的には未見作品だった。

 それが今回WOWOWの円谷英二特集で、ようやく存在を知って40
年目に見る事ができたのだ。

 第3の男などのジョセフ・コットンにTV版バットマンのジョーカー
を演じたシーザー・ロメロなどハリウッドの名優に宝田明や岡田真澄
らが共演するなど豪華俳優が共演しており、当時としては話題だった
のだろうが公開された69年7月といえば戦えマイティジャックが終わ
った直後でSFメカ作品が不調だった時期だから影が薄いのは仕方ない。

 内容的には和製海底二万里という感じのSFファンタジーでアルファ
ー号対黒鮫号の対決やブラッドロック島での攻防など今見てもツッコ
ミどころ満載ながら面白いのだが、ライオンとコンドルの合成怪獣・
グリフォンは殆ど活躍する事なくコウモリ人間や大ネズミらとの攻防
も今一つ。

 科学万能が信じられた最後の時代であり緯度0基地には人口太陽が
輝き、高度な技術文明と豊富な金やダイヤモンドなどの天然資源も
あるなど当時流行った理想郷というのも60年代後半の作品ならでは
と思ったりする。

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