北京五輪競技第3日:王者北島は強かった

　今日の注目は北島康介。
　日本が誇る稀代のスイマーが100m平泳ぎで連覇できるか?
　ライバルの世界記録保持者・ハンセンの調子が、今ひとつなのに対し
ノルウェーのダーレオーエンが好調なので予断を許さない。
　11:30頃にレースが始まる。
　スタートでリードを奪った北島はターンの時点ではダーレオーエン、ハン
センに次いで3位で折り返すが、後半の追い込みで一気に抜き去り58秒
91の世界新記録で見事に金メダルを獲得した。

　やはり王者・北島康介は強かった！

　その前に行われた女子100m背泳ぎのSファイナルでは1組で中村
礼子が2位で全体3位、伊藤華英が4位で全体7位でファイナル進出。

　男子200m自由形Sファイナルでは2組で奥村幸大が5位で全体6位と
なってファイナル進出の快挙。

　女子100m平泳ぎSファイナルは2組で登場した北川麻美が5位に入り
全体8位で、こちらもファイナル進出。

　男子100m背泳ぎSファイナルは1組で宮下純一と森田智巳が登場し
宮下が4位、森田が5位に入るが、宮下は全体の7位でファイナル進出
したものの森田は10位でSファイナル敗退となった。

　男子400mリレーではアメリカがフランスを最後に逆転し、世界新記録
で金。
フェルプスは2つ目の金を獲得した。

　柔道が始まる合間にチャンネルを替えると女子バドミントンダブルスの
Qファイナルが行われており、末綱聡子と前田美順ペアが前回金メダルの
中国ペアに2－1で逆転勝ちする大金星を挙げた！

　前日は内柴の金獲得で流れがよくなったはずの柔道だったが、女子57
㌔級はバルセロナとシドニーでの銅が最高成績で前回のアテネでは唯一
メダルを逃した階級だ。

　男子73㌔級もバルセロナ・古賀稔彦、アトランタ・中村謙三と連続金
だったもののシドニー、アテネではメダルすら逃している。
　　案の定 男子の金丸雄介は初戦でイランのマルマットと対戦し‘効果’
を奪ったものの古傷の左肩を痛め集中力を欠いた状態で‘効果’を取り
返され更に2分27秒に払い越しで一本負け。
　女子の佐藤愛子は初戦でアゼルバイジャンのガシモフに開始早々‘技
あり’を取られるが徐々に持ち直し3分10秒に背負い投げから寝技に持ち
込み一本勝ちして好スタートを切る。

　ところがQファイナルで中国の許岩相手に効果を奪ったが2度の‘かけ
逃げ’での指導を取られて痛恨の逆転負けし敗者復活戦に回る。

　その後、金丸に勝ったマルマットがSファイナル進出したので敗者復活
戦に回ることができた。
　ポルトガルのピーナ、モンゴルのガンチムルに優勢勝ちして最終戦に
勝ち上がるが、ベルギーのファンティシェルに圧倒され足技を仕掛けて
体制を崩したところを縦四方固めで抑え込まれて一本負けしメダルに
届かず。　

　佐藤も敗者復活戦でフィンランドのコイヌマキに横四方固めで一本勝ち
するが、最終戦でブラジルのクアドロスに背負いから寝技に持ち込もうと
したときに大外刈りを決められ一本負け。
　しかも右ひざの靭帯を痛めるという泣きっ面にハチ状態になった。

　今回も女子57㌔級は鬼門だった。

　金丸も古傷の肩の脱臼癖が初戦で顔を出すという不運もあったが、
ファイナルのママドリー王巳春戦を見ると‘金丸が進出しても厳しい’ と
思わざるを得なかった。

　またクレー射撃トラップ女子でファイナルに進出した中山由起枝が
シュートオフでメダルを逃したものの、過去最高成績の4位に入った。

　19:30から行われた競泳の予選が行われる。　

　女子200m自由形で三田真希21位で予選落ちしたが上田春佳が全体の
8位で、男子200mバタフライでは松田丈志が全体の4位、柴田隆一が
全体の11位でSファイナル進出。
　女子200m個人メドレーでも北川麻美が全体9位でSファイナル進出した。

 　ちなみに女子バドミントンの、もう1つのペアであ小椋久美子&潮田玲子
ペアは中国ペアに0－2で完敗しQファイナル敗退となった。