好素材を揃えても監督がダメだと勝てない事を証明している早稲田ラグビー

天理大、関西勢16季ぶり早大撃破 ラグビー

 今年のラグビー全国大学選手権は今週から2次リーグが始まり、
最初のラウンドでは対抗戦4位だった早稲田が関西リーグ2位の
天理大に10-14で敗れるスタートとなりベスト4に進めるグループ
1位が早くも厳しくなった。

 もともと早稲田のグループにはリーグ戦で優勝した東海大が
シードチームになっているので連勝して東海と対戦したいとこ
ろだったが、10-7で迎えた45分に逆転T&Cを決められて後半は
ミスも連発して無得点に終わったという展開。

 今シーズンの早稲田は帝京に大敗しただけでなく筑波にも敗
れているし早慶戦では終了間際に逆転PGを決め辛うじて勝った
が、早明戦でもチャンスは作るもののミスで得点できずにフラ
ストレーションの溜まる試合を続けているので大学選手権でも
同じ事が繰り返された形だ。

 それにしても01年に清宮克幸監督がラグビー部初のフルタイ
ム監督に就任して以来、関東学院としのぎを削る優勝争いをする
中で対抗戦グループでは無敵状態を誇り始めていた。

 05年度まで続いた清宮体制の後は中竹竜二が4年間監督を引き
継いで対抗戦で3度優勝し大学選手権でも2度優勝するなど9年
間で対抗戦優勝9回、大学選手権優勝5回と黄金時代を築いた
のだった。

 ただし80年代半ばからスポーツ推薦制度を導入し清宮体制に
なると強力FWを擁して戦うようになって、かつては守勢一辺倒
だった明治相手にも押し込むようになり‘誰が監督をしても勝
てる’などと言われていた。

 しかし中竹体制を継いだ辻高志体制では対抗戦で1度優勝した
ものの以後は後藤貞和体制になっても11年以降2位が最高で、
大学選手権では2度の準優勝が最高という成績で大学選手権6連覇
中の帝京の後塵を拝す結果になっている。

 そもそも早稲田のスタイルは帝京のようなチームにいかに
勝つかというのをテーマにしていたのが監督が替わると、ここ
まで弱体化するものかと実感するものだ。

 巷では凄いメンバーを揃えると、それだけで‘誰が監督しても
勝てる’と無責任な論評をするのだが、意外に凄すぎるメンバー
だと無能な監督は生かし切れずに持て余してしまうというのが
分かるし最近の早稲田ラグビーが それを証明していると思う
のだ。

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