‘光と闇の戦い’は平成ヒーロー作品のテーマ

 BSのスターチャンネルではサンダーバードが終わった後10年前に
製作された牙狼GAROがOAされている。

 人間を食う怪物・ホラーと戦う魔戒騎士最高位『牙狼』の称号と、
その証である黄金の鎧を受け継いだ冴島鋼牙の戦いを描いているの
だがテーマは‘光と闇’というもの。

 これはウルトラマンティがから始まった平成ウルトラでもM78星雲
の戦士であるウルトラ兄弟とは違う純粋な光の戦士・ティガと闇の
戦いというテーマがあったし、仮面ライダーアギトでも同じく光と
闇の戦いというテーマだった。

 そして光の戦士でも巨大なる力を得ようとして闇に落ちるという
パターンは、これらの作品でもよく出てくるわけだ。

 ティガではマサキ・ケイゴがイーヴィル・ティガを作り出しネク
サスでも溝呂木信也が闇の巨人・ダークメフィストに変身する。

 また牙狼では冴島鋼牙の父・大河の弟子であるバラゴが家族を
ホラーに殺された怒りと自らの力におぼれて力を求めるあまり、
最終的に魔道に堕ちてしまい暗黒騎士になって師である大河を
殺害するという展開になった。

 敵への憎しみが暗黒面への入り口となったといえば最終EPで闇に
囚われたナイトレーダーの西条凪副隊長のパターンだし、力を追い
求め続けて最終的に暗黒騎士になってしまうといえばダークメフィ
ストになった溝呂木眞也のパターンだ。

 ちなみにバラゴの場合はホラーの始祖・メシアを復活させるため
ホラー集めの道具として利用されていたという設定は、溝呂木が同
じくダーク・ザギ復活への道具として利用されていたのと同じだ。

 牙狼は05年10月に始まったのに対しネクサスは04年10月だから、
前作であるウルトラマンティガからの光と闇の戦いというテーマを
進化させていった形になるのではないだろうか。

 昭和作品の場合は正義と悪の戦いという分かりやすいテーマが
主流だったが時代が進むと守るべきテーマである‘正義’には互
いの立場によって解釈が違うので、人間の持つ光ある所に影も
あるというテーマを基にヒーロー作品が作られていると思われる。
 

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