赤穂浪士の討ち入りの日に思う

 今日12月14日は赤穂浪士47人が本所の吉良上野介邸に討ち入って
主君・浅野内匠頭の敵を討ち忠臣蔵物語のクライマックスになった
日である。

 我々が子供の頃は12月になると2時間スペシャルで忠臣蔵の映画が
OAされるケースが多かったので物語は それなりに知っていたし、
内匠頭の切腹シーンと最後の討ち入りシーンで敵の上野介が炭小屋に
隠れているシーンは印象に残っている。

 ただし内匠頭の切腹から討ち入りまでの話が長くて子供心に退屈
していたのも事実だが、それなりの年齢になると内蔵助の山科での
遊興や垣見五郎兵衛との話などがあるからこそ最後の討ち入りで敵
の上野介を討ち取った時のカタルシスがあるのだと実感した。

 つまりウルトラマンネクサスが姫矢編で主役の孤門一輝が敵から
徹底的に虐げられる展開で凄く陰鬱だったのが、最後のカタルシス
の味わいを深めているのを思い出す。

 世間の偏見の目に耐えながら強い心で時を待ち、最後に本懐を遂
げるという物語は耐え忍んで最後に逆襲して勝つという力道山のプ
ロレスの試合ぶりでも日本人好みだというのが分かるだろう。

 宇宙戦艦ヤマトの沖田十三館長が語っていた‘明日のために今日
の屈辱に耐える’や‘万に一つの可能性を発見したらそれを信じて
沈着冷静に行動する’という事を実践しているが、これなど内蔵助
を含めた赤穂浪士がモデルになっているのではと思ってしまう。

 また敵役である吉良上野介を演じるのが必ず大物俳優で上野介
役は役者のステイタスという、悪役の大切さをしっかり教えてく
れている作品だから大いに価値があるし多くの物語のベースにな
る作品ではないだろうか。

 もっとも実際の吉良上野介は地元では領民思いの名君だったと
いうので、この作品があまりにもヒットしたのは吉良家にとって
不運ではあったのかもしれない。
 

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