マイティジャックの原点・海底軍艦

 先日WOWOWの円谷英二特集で海底軍艦を改めて見たのだが、
見れば見る程マイティジャックの原点的な雰囲気だ。

 海底軍艦=轟天号がドックから発進し海上に浮上したり水中潜航
シーンを見ているとマイティジャックでのMJ号の同じシーンと被る
わけで、海底軍艦のノウハウをマイティジャックが受け継いだ形で
映画だからこそと思っていたのがTVでも同じようなシーンを撮るの
は相当な予算がかかっていると実感する。

 また轟天とムゥ帝国の石棺型潜航艇の戦いは、MJ号とQの潜水艦
の攻防戦を彷彿できるなどマイティジャック的なシーンが度々出て
くるのだ。

 もっともマイティジャックがSFメカものとスパイアクションを併
せた作品を目指したのに対し、海底軍艦は戦後まだ18年しか経って
ない時代というのが画面を通じて伝わって来る。

 つまり轟天を大日本帝国再興のため建造し使用するつもりの神宮
司大佐の存在など戦後20年経ってない時期ならではの作品で、
かつ
て自らの植民地であった地上全世界の即時返還を要求するムゥ帝国
に自分の姿を投影し過去の自分と決別するためにムゥ帝国を撃滅す
るという内容は昭和30年代ならでは。

 そしてウルトラセブン最終回にゴース星人が‘空と海の守りは堅い
が地底はまったくの無防備だ’と地底ミサイル
の攻撃を敢行するが、
ムゥ帝国が東京の丸の内を陥没させるのは正しく地底からの攻撃に
無防備というのを証明している。

 セブン最終回の脚本を担当した金城哲夫は海底軍艦の脚本を担当
した関沢新一に師事していたので、あらゆる要素が受け継がれてい
るのだろうかと思ったりする。

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