セブンが相性の悪い敵は

 ウルトラセブンの31話・ダリー編でセブンは人間の体内で戦う
という他のシリーズには登場しないシーンがあったのだが、考えて
みるとセブンの戦闘シーンというのは31話を終えて地味なケース
が多い。

 思えば1話のクール星人編で登場してすぐに宇宙船内に侵入する
と顔を出した星人をアイスラッガーで両断して終わりというのから
始まり、2話のワイアール星人相手でもアイスラッガーで両断して
エメリウム光線でとどめという意外にあっさりと終わるシーンが
目立った。

 最初にセブンが手こずったのは宇宙竜ナース相手に巻きつかれ
締め上げられたシーンや、アイロス星人相手にエメリウム光線や
アイスラッガーが通用せずワイドショットでようやく倒すという
展開で14話のキングジョー相手には大苦戦する。

 こうしてみるとセブンは侵略宇宙人との直接対決では強いのに対
し、星人が操る怪獣やロボット相手には手こずったり苦戦したりす
るケースが多い。

 キングジョーにはマウントを取られて痛めつけられるのをはじ
めエレキングやギラドラスには1度は見せ場を作られているしガ
ブラにも噛み付かれており、ギエロン星獣戦ではアイスラッガー
とエメリウム光線を跳ね返されており恐竜戦車には左腕を轢かれ
るなど苦戦するシーンが印象深い。

 一方で侵略宇宙人相手に苦戦する時はプロテ星人の幻影攻撃を
見破れずに翻弄されたり、シャドウマン編でもミクロ化ガスを浴
びてコップに封じ込まれるシーンが出てくるように実体のない敵
に対する相性の悪さが目立つ。

 だからだろうかセブンが唯一敗れるガッツ星人編では星人が冒
頭で強力怪獣アロンを使ってセブンの能力を分析するわけだが、
アイスラッガーで倒すものの活動限界を知らせる額のビームラン
プが点滅するなど苦戦していたようだし星人も対セブンは幻影で
翻弄する戦い方でエネルギー切れに追い込んだのも理に適ってい
ると思う。

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