白鵬2場所ぶり35度目優勝、鶴竜に完勝 琴奨菊はカド番脱出
大相撲名古屋場所は今日が千秋楽となり横綱・白鵬が星1つの差で
追う横綱・鶴竜を寄り切って14勝1敗で通算35度目の優勝を飾った。
終盤に3連敗を喫して優勝を逃した白鵬は今場所も序盤はヒヤリ
とする場面があったのだが徐々に調子を上げ、10日目に栃煌山から
不覚を取ったものの前日の稀勢の里戦などは全く相手にしない取り
口で完勝するなど強さを見せ付けた。
2場所連続休場だった鶴竜も休場明けとは思えない内容で9日目に
栃煌山から敗れ13日目には稀勢の里に敗れたのは痛かったが、横綱の
義務である最後まで優勝争いに絡む事ができたので今場所は及第点
だろう。
先場所初優勝して大関に昇進した照ノ富士は11日目&12日目に両
横綱から完敗したのは仕方ないが、6日目まで全勝で臨みながら先輩
大関とはいえ7日目に3勝3敗と調子が上がってなかった豪栄道に
不覚?を取ったのが最終的に響いた形だ。
10日目まで全勝を守っていれば先述したように9日目と10日目に
両横綱が星を落としていたので、星1つの差を付けて有利な立場で
横綱戦を迎えられたわけだから豪栄道戦はもったいなかった。
14日目終了時点で優勝の目がなくなった事から千秋楽の琴奨菊
戦は気持ちが切れた状態で臨み、変化に付いて行けずに敗れたの
は余計ではあった。
期待を裏切ったのは逸ノ城で昨年秋場所に旋風を巻き起こして
躍進した姿は見る影もなく、豪栄道に勝った以外は上位相手に全
く通用しなかったばかりかライバルだった照ノ富士戦の完敗が
両者の明暗を象徴していた。
琴奨菊に豪栄道の日本人大関は勝ち越すのがやっとだし稀勢の
里も鶴竜に勝って存在感を示すのが精一杯で、これでは初優勝&
横綱昇進どころか大関病の浸潤されているので近いうちに大関の
座を守る事に汲々とするようになるのではないだろうか。