2014選抜高校野球,第11日

決勝は履正社―龍谷大平安=近畿対決は35年ぶり―選抜高校野球(時事通信) - goo ニュース

 ベスト4の2試合が行われる大会11日目。

 第1試合はベスト8で比較的楽な展開で勝った履正社と豊川の対戦
だが、溝田・永谷という2枚看板の履正社と1枚エースの田中で勝っ
てきた豊川の対戦になるので特に田中の出来が勝敗を左右する。

 第2試合は延長を勝ち抜いた佐野日大と龍谷大平安の対戦。

 こちらも1枚エースの田嶋で延長2試合を戦った佐野日大と、3人
の投手を使う平安の対戦になるので佐野日大は早い回に先取点を
取って援護しないと厳しい。

 第1試合:履正社 12⑩7 豊川

 1回に2アウト満塁のチャンスを潰した豊川は2回に2アウトから
9番と1番の長短で先制すると4回にもヒットで出塁した8番をバン
トで送り1番のタイムリーで2-0とし溝田をKOする。

 履正社は先発・阿部の前に5回まで毎回ランナー、特に4イニング
連続で先頭打者が出塁しながら得点できなかったがエースの田中に
スイッチした6回5番&6番の連続四球とバントで1アウト2・3塁から
8番のPHの2ベースで追い付く。

 更に7回には1アウトから3番がヒットで出塁し4番が死球で1・2塁
から5番以下の3連打で一挙に3点を勝ち越すと、8回にも3番手の
杉田から2番&5番の長短打で6-2とリードを広げる。

 6回に1アウト1・3塁で4番がいい当たりを放つも併殺で勝ち越せな
かった豊川は8回に8番のPHと1番のヒットで1・2塁から2アウト後3番
以下の4連打で5点を挙げ試合を引っ繰り返す。

 ところが9回に履正社は4番手の大河内から先頭の8番がHRを放ち
追い付くと、10回に5番手の伊藤を攻めてヒットと四球にバント
ヒットでノーアウト満塁から四死球で連続押し出しに1番の2点
タイムリーと4番の犠牲フライで5点を挙げて突き放し勝負を決
めた。

 豊川にとって6回から登板させた田中が不調だったのが最大の
誤算だろうし、5回まで8安打を打ちながら2点しか取れなかった
のが最終的に響いた。

 第2試合:佐野日大 1-8 龍谷大平安

 2回に平安は先頭の6番が死球で出塁したものの牽制で刺された
直後に7番&8番の長短打で先制すると2アウト後1番の2ランで3点を
先行する。

 5回にも1アウトから2番以下の3連打で4点目を挙げ優位に試合を
進めるが送球が3塁に行く間に2塁を狙った打者走者が刺され、更に
その隙にホームを突いたランナーもアウトになり1点止まり。

 1回に2番以下が3連打しながら2番打者が牽制に刺され、2回には
連続四死球から1アウト2・3塁&2アウト満塁で得点できなかった佐野
は6回に1アウトから7番がヒットで出塁し8番死球で1・2塁の後1塁
ランナーが再び牽制で刺されたものの9番のタイムリーで1点を返す。

 追い上げられた平安は7回にエラーで出た8番を1番&2番の連続
長打で返し6-1とすると、8回にも2安打に相手エラーと犠牲フライ
で8-1として勝負を決めた。

 平安以上に先取点が欲しかった佐野は2回までのチャンスに得点
できなかった事が流れをつかめなかったし、2度にわたる牽制アウ
トが攻撃の流れを切ってしまった形だ。

 平安にとって先制した直後に出た1番の2ランで流れを一気に掴ん
だという事だろう。
 

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