錦織圭、死闘を制して初のウィンブルドン・ベスト8

錦織が初のベスト8進出!3時間超える激闘を制す

 テニスのウィンブルドン選手権の4回戦が昨夜行われ日本の
錦織圭が、ラトビアのエルスネツ・グルビズにセットカウント
3-1で逆転勝ちし初のベスト8進出を決めた。

 試合は193cmの長身から繰り出されるグルビズの強烈なサー
ブやショットに押しまくられ第1セットを4-6で失うだけで
なく、右肘付近を痛めたのかメディカルタイムアウトを取って
マッサージを受け第2セット途中には痛み止めの薬を飲むなど
劣勢に追い込まれる。

 それでも第2セットをタイブレークの末に取ると第3セット
途中にグルビズも転倒し左膝を痛めるなど両者手負いの状態で
戦い、1時間15分のタイブレークの末に取ったのが大きく第4
セットは6-1と圧倒し3時間28分の死闘の末に95年の松岡
修造以来のベスト8進出となった。

 最近の錦織はケガが多く特に昨年は右手首を痛めてブランクを作
るなどランクも下がっている中で、苦手としている芝コートのウィ
ンブルドンでは3回戦がいいところではと思われた。

 初戦でアメリカのクリスチャン・ハリソンに第2セットを落とし
たものの3-1で勝つと、2回戦でオーストラリアのバーナード・
トミックに3-1で勝ち3回戦ではニック・キリオスに3-0で勝っ
て4回戦に進出。

 4回戦の相手は3回戦で世界4位のアレクサンダー・ズベレフを
フルセットの末に破ったグルビスで長身のビッグサーバーという事
から、軽快なフットワークを身上とする錦織にとって芝コートでの
対戦は厳しいものになると思ったのだがよくぞ盛り返して逆転勝ち
したものだ。

 これで錦織は4大大会全てでベスト8進出という記録を作った事
になるのだが、やはり芝コートで最も伝統のあるウィンブルドンの
ベスト8というのは大いに価値がある。

 ベスト8の相手は錦織と同じくケガによるブランクを作っていた
元世界ランク1位のノバク・ジョコビッチで、錦織は現在12連敗
中という強敵だが右肘や手首の故障は気がかりだがグルビズ戦のよ
うな粘り強い戦いができれば勝機はあるのではないか。

 95年の松岡修造は3連覇を狙った第2シードのピート・サンプラ
スに第1セットをタイブレークの末に奪ったものの、第2セット以
降を落とし1-3で敗れているので勝って戦後日本人初のベスト4に
進出して欲しいものだ。

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