令和初の日本人同士の世界戦なのに

 昨日大阪エディオンアリーナで行われたWBA:Lフライ級タイ
 トルマッチでスーパー王者の京口紘人が、1位の久田哲也に3-0
の判定勝ちで2度目の防衛に成功した。

 試合は2Rに久田の右をもらってグラつき流れを持っていかれる
展開だったが冷静にジャブを突いて建て直しペースを取り返すと、
9Rには右アッパーからの連打でダウンを奪い激しい打ち合いの末
に終了のゴングを聞き115-112、117-110、116-111の
3-0で快勝という形になった。

 問題はこの試合の知名度などが圧倒的に不足しておりラグビーW
杯や世界陸上にバレーW杯などとモロに被ってしまい、完全に埋没
する形になっている事だろう。

 令和初の日本人同士の世界戦となった今回の一戦は両者共に大阪
出身だが、経歴から行くと‘イソップ童話のウサギとカメ’‘エリ ート
対雑草’といった図式になる。

 王者の京口は国内最速キャリアの1年3ヶ月でIBFミニマム級王者に
なり2度防衛後にタイトルを返上すると昨年の大晦日にはジ ムメイ
トだった田口良一からタイトルを奪ったベッキー・ブドラー に10R
TKO勝ちして2階級制覇を達成。

 一方の久田は03年のデビューから実に16年46戦かけて1位 まで
上がり、ようやく世界戦にこぎ付けたという苦労人だから昭和での
沼田義明-小林弘戦に代表されるようなエリート対雑草という最も
TV的にもファンを引き付けるカードだったのだ。

 しかし会場のエディオンアリーナは通常ならば8000人は収容で
きるのだが観衆は主催者発表で半分もない3500人だし、TV中継
もなく動画サイトで流れるぐらいのものだった。

 会場や動画で見た人達が異口同音に‘すばらしい試合だった’と
口を揃えて語っていただけに主催者側も他のスポーツイベントとは
被らない時期に行うか、民法地上波TVの放映権料をアテにせず動画
サイトなどでの中継をPRするなどの策を考えないと戦った選手達が
かわいそうではないか。

 対戦カードよし、キャラよし、試合内容よしにも関わらず全く
注目度が低いというのは主催者側の怠慢だし、民放地上波TVの放映
権頼みという昭和のビジネスモデルはプロ野球でも崩壊しているの
だから。

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