ウルトラマンネクサス放送開始から15年

　昨日10月2日はウルトラマンネクサスの放送開始から、15周年
という事になる。

　04年10月2日に始まったネクサスは02年のウルトラマンコスモ
ス以来のウルトラマンで、個人的には我が家にインターネットが
接続されて初めて見たウルトラだった。

　ネットに接続した事で新しいウルトラの情報がチラホラ入って
来ていたわけで‘10月から始まるウルトラマンは主役は変身せず、
変身する者は次々に替わっていく’といった話などがあったので少
しばかり興味津々で10月を迎えた。

　OAされるのは土曜7：30からという事で星のカービィのような
アニメ枠という感じだったが、前番組は実写版・美少女戦士セーラ
ームーンという事で一気にシリアスな作品になった形だ。

　1話を見た感じではコスモスとは全く違う雰囲気でペドレオンか
ら襲撃されて絶体絶命の主役・孤門を救ったのはアンファンス形態
のネクサスで、等身大のペドレオンを拳の一撃で叩き潰して終わり
というものだった。

　正直言って‘エッ、これで終わり？’という感じだったが考えて
みれば歴代のウルトラではセブンで、宇宙船内に侵入したセブン
は顔をのぞかせたクール星人をアイスラッガーで一刀両断し戦闘
終了というあっけない結末があったのを思い出した。

　つまりウルトラマンと敵の戦闘場面を削って人間ドラマを充実
させている感じで‘これは子供受けしないな’と思ったわけだが案の
定、難解なストーリーやリアル過ぎる描写などがメイン視聴者の
子供達には辛いものがあっただろうから当然ながら視聴率的にも
苦戦。

　当然ながら路線変更への話が出るもののスタッフが拒否した形に
なったため、放送短縮という憂き目に遭う事に。

　それでもDVDの売り上げは好調だったようで最近でも円谷プロの
YouTubeで1話づつ配信されているようだが、視聴者のコメントは
好評なものが多く改めて何度も見直して初めて魅力が分かる名作だ
というのが分かる。

　15年経った今でも出演者や製作スタッフ達が集まって‘絆会’を
しているのも嬉しい話で、名作というのは時が経ってから評価さ
れる典型ではないだろうか。